HOME:広田せい子のハーブガーデン

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遠い夏の日

蝉の鳴き声を聞いたような気がした。
しかし、空耳だったのか、それっきりだった。
いつもの年だったら、今頃は蝉の鳴き声でうるさいぐらいなのに・・・。
夏休みが始まったはずだが、前のグラウンドからは子供の声もしない。

庭で夫と昼食をとりながら、子供時代の話をした。
6歳年上の彼は信州へ疎開をし、終戦の玉音を聞いたという。
私は開戦の8日後に生まれたが、戦争については、B29は大変怖いこと、
飛行機から狙われないように、蔵の白壁を黒く塗りつぶしたこと、同じ理由から夜は電燈の光が漏れないように、電気の傘に黒いカバーをつけたことの3つしか覚えていない。



小学校の帰り道は土ほこりの立つ田舎道を通り、必ず道草をしながら帰ったものだった。
道の両側の土手は、草刈の次の日になると何ともいえないよい匂いがして、何度も立ち止まっては深呼吸をしたっけ・・・。
もくもくと湧き出る入道雲と鳴きやまない油蝉の声、どこか遠くから聞こえてくるアイスキャンディー屋の鈴の音・・・。

我に返ると、テーブルの近くに植えたホウズキが、赤くなっている。
今でもできるかな、子供時代のように鳴らしてみよう。

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