HOME:広田せい子のハーブガーデン

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虫愛ずる姫君

私の机は、東に面した半地下の窓際にある。
外に面した大きな窓は、地面すれすれのところにはめてあるので、
今の季節は、つる薔薇の茂みの中にいるような感じだ。

椅子に座り、パソコンに向かうと目の前に緑色の何かがいる。
まるで家の中を覗き込んでいるかのようなポーズで、
長い足を操り人形のように動かしている。
カマキリだ! 早速パチリ!



カマキリには、こんな思い出がある。
息子の誰かが、カマキリを家の中で飼っていた時、
蛍光灯の裏に産みつけた卵が孵化したらしく、
出てくる出てくる、淡い灰色の mini mini カマキリが、
家中に散らばって、閉口したことがあった。
カマキリは基本的には益虫。虫を食べてくれるので、
庭の小枝に泡が固まったような卵を見つけても、そのままにしている。。



レモンの葉を食べつくしたこの美しい緑色の幼虫は、
おなじみのキアゲハ。・・・だと今の今まで思っていた。

調べてみたら、パセリやディル、コリアンダーなど、
セリ科の植物を食草にする蝶はキアゲハ。
サンショウやミカンやレモンなどのミカン科の植物を食べる蝶は、
ナミキアゲハというのだそうだ。
それならこの幼虫ははナミキアゲハにちがいない。

両者はとてもよく似ているが、相違点もある。
キアゲハは黄色の部分が濃く、羽根の付け根が黒っぽい。
ナミアゲハは淡い黄色で、前羽に4本の黒い線が入っている。

面白いことに、アゲハの幼虫はみすぼらしく汚い虫だ。
黒に茶色、白がごちゃ混ぜになっている。
これは鳥の糞に見せかけて、天敵から身を守る擬態というテクニックなのだ。
もうすぐ蛹になるこの青虫には、「柚子坊」という愛称もある。

ふと、「堤中納言物語」の中に「虫愛ずる姫君」という短編があるのを思い出した。
身分の高い名家に、虫が大好きなお姫様がいた。
虫にあだ名をつけたり、コレクションをしたりで大忙し。
当時は眉毛を剃って、ぼんやりと眉毛を描く風習だったのに、眉毛も剃らずノーメイクで、いきいきとしている姫は、当時としてはかなり変わっていたらしい・・・。
そのあとのストーリーは、長くなるので省略するが、平安時代の末期にこんなユニークな女性がいたとは・・・。

私は姫ではないが、「虫愛ずるグランマの」資格はあるかもしれない。


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