HOME:広田せい子のハーブガーデン

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生きていたマカダミアンナッツの樹

ぶっつりと切られた幹の上部に飛び出した、あのシルエットは何だろう。
新芽じゃない? やっぱり新芽だわ。
あぁ、死んでなくてよかった。



南に面してL字型に建てた我が家の中庭は、北風を家が防ぐために冬場でもとてもあたたかい。
寒がり屋の樹でも大丈夫なように、その中庭に小さなマカダミアンナッツの苗を植えたのは、かれこれ15,6年前のことだった。

ハワイ土産の種子をポットにまいては見たものの、発芽するまでかなりの時間がかかったような気がする。なにしろ、殻が硬くて、専用のクラッシャーがないと、発芽を促すため殻に傷もつけられない。
土に埋めておいたら、こちらが忘れた頃に芽を出した。オーストラリア原産だけに、すべてが鷹揚というかスローモーだ。

初めて実をつけたのは、13年目のことだった。
白い靴ひものような花が咲き、ころころとした緑色の皮に包まれた実が熟すと,ひとりでに割れ目が入る。中から現れたのは褐色の堅い殻に包まれたナッツだ。
専用のクラッシャーも取り寄せ、正月に自家製の新鮮なおつまみを味わえたのは、嬉しいかぎりだ。

元気で丈夫というのも、ときには敬遠されることがある。
このマカダミアンがそのよい例だ。樹高は屋根を越え、茂った葉の陰で2階の部屋が真っ暗になってしまった。
夫の一声で、業者がばっさりと切ってしまい、太い幹はせんたく物を干すロープを結ぶ棒と化した。切り口が痛ましいのと、あっという間に切ってしまったので、心が痛んでいた。だから、新芽を見つけたときはどんなに嬉しかったことだろう。

正直のところ、一番ほっとしたのは私より夫かもしれない。



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