HOME:広田せい子のハーブガーデン

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庚申薔薇

薔薇はなんと魅力的な花だろう。

まさか私が薔薇を好きになるとは、思ってもいなかったのに、
いつのまにかとりこになっていた。

これから庭で咲いた順にアップしようと思うが、
この庚申薔薇だけは、順番など関係がない別格の薔薇だ。
というのは、1年中途切れたことがなく咲いているからである。
それもそのはず、恒春薔薇がなまって庚申薔薇になったそうで、
原産地の中国では月季花とか長春花とよばれている。



面白いことに、英名でもCommon monthly, Old pink monthly といい、
毎月のように咲いていることを物語っている。学名はRosa chinensis

小さめの花はピンクの半八重咲きで、とげが少ない枝と照り葉に特徴がある。色も草姿も、花の形も変異があるようで、ベトナムの古都フエの寺院には紫の色が混じった長春花がひっそりと咲いていた。

日本へは鎌倉時代に渡来。ヨーロッパへは19世紀に伝わり、四季咲き薔薇の親となった。日本と中国は歴史的にも距離的に近いからかもしれないが、ヨーロッパより早かったのは、ちょっぴり鼻が高い。

こんな事があった。
1月の沖縄で、この薔薇が民家の庭や垣根、グリーンベルトなどにたわわに咲いているので関心を示したら、
「これはウチュナンチュの薔薇だ。ヤマトンチュにはないだろう? とにかく昔からあるのだからなぁ」
と、沖縄にしかないことを力説していた。

本当にそうかも知れない。
琉球王朝は南の海に乗り出して、多くの国々と貿易をしていたのだから、堅苦しい鎌倉幕府が治めていた本州よりも、もっと早くにこのきれいな薔薇を
持ち帰ったのだろう。
庚申薔薇は病気も出ず、丈夫で、挿し木でよく殖える。

私が住む町は、港北ニュータウンという新しく開発した地区だ。散歩の時に気づいたのだが、
以前から集落があった立派なお宅や新築のアパートに、よくこの薔薇が咲いている。一度聞いてみたいと思っていたら、チャンスがあった。
「この薔薇、きれいですね。xxさんのお宅のとよく似ていますよねぇ」
と話しかけてみたら、
「これは本家の姉様からもらった薔薇で、いつでも咲いてるいい花だよ。
この花がある家は、みんな親戚だがね」と返事が返ってきた。
イギリスでは、紅白それぞれの薔薇を旗印にいただいた薔薇戦争があったが、本家の姉様がおそらく挿し木で殖やした薔薇苗を配るとは、なんともいい話ではないか。

私も挿し木で殖やし、息子たちの家に配ろうと思っている。



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