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日本のターシャ・チューダー

今朝はそわそわしながら、宅急便を待っている。
昨日手に入れた山野草を、早く見たいし、手当てをしてやりたいからだ。

偶然の巡り合わせには、奥深いものがある。
旅の2日目、弟からタクシー貸切という、嬉しいプレゼントがあった。
さて、どこに行こうか。4人とも自然が大好きなので、結局、吾妻山のスカイラインなどを通りながら、植物観察ということになった。
運転手のMさんは野鳥愛好家で、父や母が健在の頃、一切経や白布高湯などへのトレッキングに行く際、運転をしてくれたかただった。
土湯からビッキ沼で水芭蕉を見たあとは、フキノトウを探して旧道へ。

Mさんの奥さんは、大の野草好きとか。彼は私たちの好みを察知して、山の中の野草園へ、案内してくれた。
外で仕事をしていた老夫婦に挨拶をした後、ちょうど咲きかけていた桜草の名前を聞くと、
「“プリムラの手まり咲き”ってよんでるがね」とおばあさん。
「広さ? 何町歩もあるからなぁ・・・」と、おじいさん。
「山のほうにたくさん植えてあるから,見て行ってくださいよ」と、おばあさん。



買い求めてきた「プリムラの手毬咲き」を大好きなコンテナに植え替えて。

まだ冬の眠りから覚めたばかりの高地には、雑草すら生えていない。
ハウスの中にはシラネアオイの実生苗のトロ箱があった。
「1年目は種をまいたままで、2年目が双葉、3年目にやっと本葉が出てくるんだよ」とおっとりとした口調で、説明してくれた。

聞けば,好きで楽しんでいた山野草栽培だったが、仕事として始めたのは7年前の72歳のときからだそうだ。周囲に押されてもまだ迷っていた彼女に、若い青年が大きな看板を作ってきて入り口にかけてしまったそうだ。
そこで、思い切って踏み切ったという。おそらく80歳は越しておられる御主人と力を合わせて、森を開き、花を咲かせている。





(上)直径2センチほどの花が滝のように咲いたクレマチス・シベトリエイ。
(下)目の覚めるように鮮やかな花弁の、韓国黄スミレ。

プリムラのモデルガーデンには、たいへんインスパイアされた。
数10本はある富士桜の木の下に、ナチュラルな感じに植えられた、ライラックピンクのプリムラの数々。まだ、つぼみの状態だから、かすんで見えるのがなんともロマンチックだった。
「プリムラ・オーリキュラ」や「クレマチス・ビチセラ」など、ボタニック・ラテンがすらすら出てくるおばあさんとの出会いは、これから何かが始まりそうな予感がしている。
耐寒性宿根草を育てて、数十年・・・。日本のターシャ・チューダーとめぐり合った事に感謝!!!

*15歳しか違わない方を、おばあさんなどとよんですみません。


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