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辛いピーマンのルーツは?

神楽南蛮は今どこに

昨年、家から200メートルのところに大型スーパーができた。
以来、ほとんどここで買い物をしている。しかし、たまには違う店の品揃えも見たいものだ。
夫を駅まで送った帰り道、以前よく通っていたスーパーに立ち寄ってみた。


真っ先に野菜と果物のコーナーへ。明日葉、コリアンダー、空芯菜、カラフルな小型のピーマン、万願寺トウガラシ、ウルイ(食用ギボシ)、黄ニラなど、近くのスーパーにはないアイテムが並んでいる。
この店もこの夏は枝豆とトマトの品種が、何と多いことだろう。
目立つように並べてあるレジ近くの棚で、手書きの「辛いピーマン」という短冊が目に入った。
「ふーん、どれどれ」 近寄ってみると、ぽっちゃりとしたお手玉のような
形をした緑色の果実だ。ピーマンよりも果皮が薄く、つやがない。長さ5センチ、直径4センチぐらいだろうか。ビニールの袋に5個入りで198円なり。
手に取ってみるまでもなく、どうも見覚えがある。
袋には長野県産と印刷されているが、新潟県の山古志村で伝統野菜として栽培されていた、「神楽南蛮」というトウガラシとそっくりではないか。

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山古志村とは新潟地震で壊滅的な大ダメージを受けたあの山古志村だ。
トウガラシの研究をライフワークにしている私は、これまで二百数十種の種子を集め、栽培をしてきた。意外なようだが、外国よりも日本の品種を集めるほうが難しいものがある。
この神楽南蛮を文献で見つけた私は、元受講生の渡辺玉江さんや園芸家の岩淵公一さんご夫妻、長岡青果組合の社長さんたちのお世話で、今もなお山古志村に保存されているトウガラシを調べに、数年前のちょうど今頃の季節に出かけたのだった。
山奥のくねくねとした上り坂の中腹に、赤い実をたわわにつけた神楽南蛮の畑があった。さて、今はどうなっているのだろう。

日本でトウガラシといえば、細長い形の辛味種をイメージするのが一般的だ。ぽっちゃり型で辛くないピーマンやパプリカは、別の種類だと思っている人も多い。正しくは、ピーマンはフランス語、パプリカはハンガリー語の呼び方で、どれも全部トウガラシなのである。
この説明は長くなるので端折るが、神楽南蛮の由来は、真っ赤に完熟したしわのある果実は、お神楽の天狗の面に似ており、南蛮は南蛮渡来の植物だからだという。香りがよく適度な辛味のあるこのトウガラシは、肉と炒めたり、醤油をつけて焼いたり、肉詰めにして揚げるとじつに美味しい。


しかし、「辛いピーマン」というのは分かりやすいネーミングではないか。
このニューフェイスのルーツを、ぜひ知りたいものだ。

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