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小鳥の来る日

窓際で本を読んでいると、ぎー、ぎーという鳴き声がした。
「あ、来てる!」 思わず目を上げると、案の定コゲラの番が西洋菩提樹の幹で虫を探している。7~8年前から庭に来るようになったコゲラは啄木鳥の仲間で、すずめよりひと回りほど大きい。淡い褐色の胸、背中は白と黒の横縞模様で、尻尾をぴたっとつけたまま樹の幹を垂直にツツツ・・・と器用に登っていく姿が、愛らしい。

昨日は鳥が来た日だった。
雨のそぼ降る肌寒い日の午前中は、小鳥たちがよく集まる。
私のデスクは東向きに建ったウイングで、庭に面した半地下にある。地面より50センチほど高い位置に大きな窓があり、デスクに座ると正方形の額縁の中に庭が絵となって収まる仕掛けだ。
絵柄は四季折々に変化があるが、落葉している今は裸木となった西洋菩提樹と、モックオレンジ、ネグンドカエデ、つるバラのポールズヒマラヤンムスクの枝、たわわに黄金色の実をつけた四季なりライムと、ゴージャスな房なりのポメロが見える。
この絵の中に現れた小鳥は、昨日と今日だけでもコゲラ、オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、メジロ、ジョウビタキ、ツグミ、スズメ、カラスを数えた。
近所に大きなスーパーが出来る前は、この季節ならヒバリが天高く舞い上がって空の上でソプラノを歌ったり,「ちょっと来ーい」と鳴くコジュケイが雛を連れてパレードをする姿が見られた。しかし、今ではキジのケーンケーンという鳴き声も聞かれなくなってしまった。
環境は日に日に変化し、小鳥たちの棲むハビタットも限られてきている。
私たち人間の開発行為が、その最たる原因のひとつだと思う。
小鳥に象徴されるように、これは地球規模の大きな問題として世界中の人々が心しなければ……。



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