HOME:広田せい子のハーブガーデン

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同じ道を行く二人

asahi11.jpg
古い貨車が静かな駅に止まっていた
春らしく菜の花を柔らかくぼかし、ナンバーをアップで撮った

asahi22.jpg
初夏の線路脇に、純白のマーガレットが咲いている
そよぐ風を意識して撮影した

asahi33.jpg
真夏の陽炎のかなたに現れたローカル電車
望遠レンズと、思い切ったトリミングで画面を構成した

asahi.jpg
山間の無人駅に下車すると、枯れかかったヒマワリが目に入った
よく見ると乗客が結んだのだろうか
倒れないようにした心遣いの紐に、やさしさを感じた晩夏

                  *  *  *  広田尚敬の最近の作品より  *  *  *


私の夫は、鉄道写真家だ。

今でこそ「鉄道写真」というジャンルが確立されたが、
それには約60年にわたる彼の活動と、作品が、
人々の心を捉え、感動を与えてきたことに負うところが大きい。

「自由業」という、職業のカテゴリーがある。
夫は、この自由業に属するらしいのだが、
正しくは「不自由業」ではないのかと、思うことがある。

彼には休日がない。
みんなが週末といって楽しみにしている土、日でも、
晴れればほとんど朝早くから撮影に出かけている。
雨が降れば、原稿書きか写真選びで机に向かったきりだ。

撮影で、全国各地へ出向くことがすこぶる多い。
しかし、テレビドラマに登場するカメラマンのように、
観光地に泊まったり、接待を受けたりすることは皆無といっていいだろう。
駅の近くのビジネスホテルに泊まり、朝食をとる暇もなく線路へ直行。
現場を離れられないから昼食もままならず、
へとへとになってホテルでダウンということも珍しくないという。

これほどまでに苦労を重ね、200冊近い作品を発表しても、
かけた時間と経費から考えて見ると、夫ほどの「大御所」なのにまるで採算が合わない。
それでも作品に対する情熱は燃え盛り、新しい企画をいつも考え、実行している。
私たちは、結婚生活40数年になる。
振り返ってみると、ぎりぎりではないにせよ、
将来が見えないこともあって、金銭的なゆとりを感じたことがなかった

何事にもいえることだが、
物事を成功させるには、実力、体力、運、人柄の四条件を必要とする。
幸いにも夫はこれらをクリアし、鉄道写真の神様とまでいわれるようになった。
しかし、彼の毎日の精進には頭が下がるし、こちらまで辛くなってしまうことも多い。

私は三人の息子たちに、
「写真家にならずに、出来たら違う道を歩んでほしい」と、何度言ったことだろう。
ところが、次男が同じ道を歩き始めている。

夫と次男の鉄路に抱く気持ちや夢が、
今発売中の週刊朝日(8月15日)に、「親子のカタチ」という対談で掲載された。
タイトルは、「広田泉 広田尚敬」

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