モネの庭から蛍の宿へ
羽田を8時50分に飛び立ったA300は、あっという間に高知竜馬空港へ着いた。
出迎えてくださったのは、川上さん。
彼は高知県東部の北川村にある「モネの庭」の、育ての親だ。
印象派のクロード・モネが暮らした館と庭は、フランスのジェベルニーにある。
ここをそっくり真似したという北川村の庭を、私が最初に訪れたのは、
淡路花博があった2000年の春のことだった。
しかし、出来立てのほやほやの庭には違和感があり、
過疎に悩む北川村が考え出したアイデアとはいえ、見るには辛いものがあった。
(開園までのストーリー http://www.kitagawamura.net/monet/kaien.htm)
2回目は、2006年の秋。ずいぶん庭らしくなっていた。
そして、3回目が今日である。
川上さんの案内で、園内を巡るにつれて、
愛情を注がれた庭は生長するものだということを、あらためて実感できた。

「まるで絵のような」というほめ言葉が、ぴったり・・・。
奇しくも、熱帯性の青い睡蓮が咲き始めたばかりだった。
ニコチアナ、カタナンケ、ナスタチューム、ラグラスなどが渾然一体となってうつろい、すがれていく夏の日。自然が織りあげたタペストリーは美しい。



この春、地中海に面した南仏らしい「光の庭」ができた。中央が川上氏。



園内では野鳥のさえずりや虫の音が、まるでナチュラルサウンドのBGMのよう。風が通り抜けるガゼボでのおしゃべりも、楽しかった。赤い実は、園路に落ちていた熟れたヤマモモ。
じっくりと見てまわったために、花の庭を見る時間も食事をする時間もなくなってしまった。次回は花の庭から、スタートしよう。
高知のハーブ仲間というのは、
市内でハーブ専門の「アットイーズまるふく農園」を営んでいる楠瀬ご夫妻と、
ホテル日航高知旭ロイヤルの総料理長島田ご夫妻、を中心とした友人たちである。
今夜は、地元の採れたての素材を活かした創作料理で有名な「オーベルジュ土佐山」でみんなと落ち合い、夕食をいただいたあとに、蛍を見るという趣向だ。
オーベルジュという名にふさわしい、モダーンな建物なので、
イタリアンかな? あるいはフレンチ?と想像していると、
意外なことに、おしゃれな「和」のコースだった。
季節感と地域性を感じさせる素材の吟味はもちろん、器といい、強弱をつけたサービスの緩急といい、たいへん結構で、きっと予約が一杯に違いない。

右から夫・尚敬、島田シェフ、オーベルジュの方々と。
さぁ、この旅のメインイベントの蛍観賞の時間だ。
蒸し暑くてじとーッとする夜は、蛍日和とか。
渓流に沿った真っ暗な道を進むと、きらきら光るものが点滅し、山側の林の中を移動している。
わっ、蛍だ、蛍よ。手のひらに載せてみると、1cmに満たない長さ、幅3mmほどのヒメボタルで、
力強く光りながら飛行距離が長いのがゲンジボタルだった。
珍しいオバボタルも教えてもらった。
これはヤゴのような形をした2cmほどの幼虫で、
尻尾の先端の2点に発光装置を持っている。
「大人の夜遊び」はなんと楽しいのだろう。

出迎えてくださったのは、川上さん。
彼は高知県東部の北川村にある「モネの庭」の、育ての親だ。
印象派のクロード・モネが暮らした館と庭は、フランスのジェベルニーにある。
ここをそっくり真似したという北川村の庭を、私が最初に訪れたのは、
淡路花博があった2000年の春のことだった。
しかし、出来立てのほやほやの庭には違和感があり、
過疎に悩む北川村が考え出したアイデアとはいえ、見るには辛いものがあった。
(開園までのストーリー http://www.kitagawamura.net/monet/kaien.htm)
2回目は、2006年の秋。ずいぶん庭らしくなっていた。
そして、3回目が今日である。
川上さんの案内で、園内を巡るにつれて、
愛情を注がれた庭は生長するものだということを、あらためて実感できた。

「まるで絵のような」というほめ言葉が、ぴったり・・・。
奇しくも、熱帯性の青い睡蓮が咲き始めたばかりだった。

ニコチアナ、カタナンケ、ナスタチューム、ラグラスなどが渾然一体となってうつろい、すがれていく夏の日。自然が織りあげたタペストリーは美しい。



この春、地中海に面した南仏らしい「光の庭」ができた。中央が川上氏。



園内では野鳥のさえずりや虫の音が、まるでナチュラルサウンドのBGMのよう。風が通り抜けるガゼボでのおしゃべりも、楽しかった。赤い実は、園路に落ちていた熟れたヤマモモ。
じっくりと見てまわったために、花の庭を見る時間も食事をする時間もなくなってしまった。次回は花の庭から、スタートしよう。
高知のハーブ仲間というのは、
市内でハーブ専門の「アットイーズまるふく農園」を営んでいる楠瀬ご夫妻と、
ホテル日航高知旭ロイヤルの総料理長島田ご夫妻、を中心とした友人たちである。
今夜は、地元の採れたての素材を活かした創作料理で有名な「オーベルジュ土佐山」でみんなと落ち合い、夕食をいただいたあとに、蛍を見るという趣向だ。
オーベルジュという名にふさわしい、モダーンな建物なので、
イタリアンかな? あるいはフレンチ?と想像していると、
意外なことに、おしゃれな「和」のコースだった。
季節感と地域性を感じさせる素材の吟味はもちろん、器といい、強弱をつけたサービスの緩急といい、たいへん結構で、きっと予約が一杯に違いない。

右から夫・尚敬、島田シェフ、オーベルジュの方々と。
さぁ、この旅のメインイベントの蛍観賞の時間だ。
蒸し暑くてじとーッとする夜は、蛍日和とか。
渓流に沿った真っ暗な道を進むと、きらきら光るものが点滅し、山側の林の中を移動している。
わっ、蛍だ、蛍よ。手のひらに載せてみると、1cmに満たない長さ、幅3mmほどのヒメボタルで、
力強く光りながら飛行距離が長いのがゲンジボタルだった。
珍しいオバボタルも教えてもらった。
これはヤゴのような形をした2cmほどの幼虫で、
尻尾の先端の2点に発光装置を持っている。
「大人の夜遊び」はなんと楽しいのだろう。
