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ポジティブ・シンキング

昨日は水茄子をいただいた嬉しさを記した。
肝心の誰から頂戴したかについて触れなかったのは、
ある話をしたかったからだ。

彼女の名前はFさんという。
園芸仲間であるMさんの友人で、何度か電話で話したことはあるが、Fさんにはこれまで一度もお会いしたことはない。

数年前、Mさんから次のような依頼があった。。
「私の友達に、がんの宣告を受けたFさんがいます。
彼女は最期の旅になってもかまわないから、どうしてもプロヴァンスへ行きたい・・・というので、付き添ってあげようと思います。
つきましては、南フランスやプロヴァンス地方の参考書を貸していただけませんか」
細かいことは忘れたが、このような内容だったと思う。

このとき感じたのは、
がんを告知されても、取り乱すことなく、片道10数時間もかかる南仏へ出かけるFさんの勇気ある決断。そして長い道中、病いと闘う友人をサポートし、美しいプロヴァンスを見せてあげる強い友情の絆に、胸が熱くなった。

段ボールに一杯の資料や参考書が、役に立ったのだろうか。
二人とも無事で、そのうえ元気になって帰国したことを手紙とお土産で知った。

その後のFさんの闘病については、
Mさんのお宅に身を寄せる傍ら、何事にもポジティブ・シンキングで、
辛い治療にもめげずに気持ちを明るく持ち、頑張っていることを、
Mさんのブログを通して知ることになる。
そして、とうとう信頼できる素晴らしい先生と病院にめぐり合い、
よい治療効果があらわれたことも知った。

そのFさんからの「水茄子」の贈りものだ。
住所は、世田谷となっている。
お礼の電話をしてみると、
晴れ晴れとした力強い声が帰ってきた。
「おかげさまでもう4年半が過ぎました。あと、もう少しで5年の節目です。
毎日毎日をたいせつに生きて、いいことだけを考えるようにしているんです。
間もなく、タイへ友達と旅行する予定なんですよ。
この前、主治医に冥土の土産に海外旅行をしてもいいでしょうかとお聞きしたら、いったい何回冥土の土産を買ったんですかと言われて、大笑いしましたの」

あぁ、よかったよかった。
プラス思考は、数々のマイナス要因をやっつけることがある。
Fさん、頑張らなくてもいいから、ポジティブ・シンキングのその調子で。もうすぐよ。

一方、都会から越して、森の中に自力で家を立てたMさんは、けっして強い人ではない。浮ついた昨今のアウトドアー派、あるいは田舎暮らし嗜好者とはちがう。けっして優しいばかりではない自然、何よりも手ごわい地域社会との壁に悩みながらも、信念を持って夢に描いていた暮らしを現実のものにしてきたのも、ポジティブな考え方に負うところが多い。

水茄子の贈りものに、よい生き方をしている二人の女性があらためて身近に感じられ、嬉しく思った。


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