新しい緑の命

1ヵ月半ぶりに発芽したスイートバイレット

細かいタネから芽を出した、オレンジタイム
じつは、先週私たちを心から励ましてくださっていた、
親戚の元教授が、旅立った。
そして、今度は夫の長兄が帰らぬ人となった。
立て続けに親しい人を失うと、元気さを装っていても、
心が何処かへ行っている。
昨夜はお通夜、今日はこれから告別式だ。
あわただしい毎日に振り回されていたので、
2~3日ぶりに育苗コーナーをのぞいてみた。
あれッ、小さな緑の点々が見える。
さらに近づいてみると、50品種近い中で、
約半分のポットに発芽が認められた。
4月始め頃に記したように、
発芽を待ち望んでいたスイートバイオレットが、
いつの間にか新しい命を育んでいたのだった。
そして、人生にはさまざまな悲しみもあるが、
小さくても新しい命がめぐってくる喜びもあることを、
あらためて強く感じた。
奇しくもこの品種は、「パラダイス・ブルー」
永遠の静謐な幸せに満ちた「天上の青」のなかで、
仲がよかったお二人とも、どうぞ安らかに。