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気がつけば毒草だらけ





昨日は、毒ゼリ中毒事件のニュースが日本中を震撼とさせた。
毎年、今頃の季節から各地で毒草を誤って食べる人が多いのは、山菜採りや摘み草などへ、行楽気分で出かけるからだろうか。

長い冬も終わり、明るい春の日差しに気分はうきうき。
数年来、田舎暮らしや里山、エコなどがキーワードとなっているせいか、
自称ナチュラリストたちが野に山に出かけていく。
毒草のチェックなどおかまいなしに、リュックを野草でいっぱいにする人がいるかと思えば、
植物の知識が無い人は、少しばかり詳しそうな人の説明を感心して聞き、
疑うこともせずに、口にしてしまう。
昨日の宮城県の事故は、まさにこの例の通りだった。

あらためて周囲を見回してみると、あるある! 
毒のある植物がこんなに多い。

毒草のほとんどは、植物体に含まれているアルカロイド類が関与する場合が多い。
春の季節は芽出しの状態を見極めることが出来ずに、誤った判断をしやすい。( )内は、似ている食べられる野草。
毒ゼリ(セリ)、芽の生えたジャガイモ、ハシリドコロ、アセビ、トリカブト(ニリンソウ、シャク、ヨモギ)、ウマノアシガタ、バイケイソウ(ギボウシ)、オキナグサ

園芸用、観賞用の花にも有毒のものがある。
フクジュソウ(シャク)、クリスマスローズ、スイセン(ニラ)、スズラン(ギョウジャニンニク、アマドコロ)ジギタリス(コンフリー、ボリジ)、ケシ、ケチョウセンアサガオ、ヨウシュチョウセンアサガオ、グロりオサ、ニチニチソウ、オシロイバナ

山野草では
アキカラマツ、ウマノスズクサ、オニドコロ、キツネノカミソリ、キツネノボタン、センニンソウ、タケニグサ、ツリフネソウ、ツルシキミ、ドクゼリ、ヒガンバナ、ヒヨドリジョウゴ、ムラサキケマン、ヨウシュヤマゴボウ、

樹木類では
アセビ、シキミ、カルミア、シャクナゲ、キョウチクトウ

ざっとあげただけでも、これほどあり、秋は有毒キノコの季節だ。
いかに普段から気をつけなければいけないかが、よくわかる。

20数年前、あの当時借りていた市民農園でこんなことが起きた。
イギリスのワイルドフラワーミックスの種を蒔いたところに、何となく気になる草が混じって生えた。チャービルに似ているが、どうもどこかおかしい。そのうちぐんぐん大きくなり、ネズミのおしっこのような匂いがする。牧野の図鑑で調べてみたら、何とドクニンジンではないか。






ソクラテスがこの毒汁で自殺を余儀なくされたという、あの有名な毒草だ。念のため、東京都の薬草園で同定をしていただいたが、やはり同じ答えだった。
大急ぎで市民農園へ戻り、即、根こそぎ掘り上げて、清掃局の焼却炉で燃やしてもらったことが、鮮やかに甦ってきた。

早く気がついたおかげで事故にならなくて、ほんとうによかった。
意図したことではないのに、結果としてこんなこともあるのだ。
今思い出してもヒャーッとする。

それにしても、口に入れるものには気をつけなければ・・・

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