HOME:広田せい子のハーブガーデン

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流人の島のトウガラシ



八丈島へ行くことが決まった時、
頭に浮かんだのは、トウガラシのことだった。
この島には在来のトウガラシがあると聞いていたが、
季節はずれの今頃に、果たして出会えるだろうか。

空港でレンタカーの手配待ちをしている間に、
インフォメーションで聞いてみた。
「夏ならあるんですが、今はねぇ。
もしかしたら、中之郷の地熱館のすぐ傍にあるエコガーデンにあるかもしれません」

ところが、意外に早くトウガラシに出会えた。
刺身に青唐辛子が丸のまま添えられていたので、
「磯崎園」の御主人に尋ねてみると、
「うちの畑にあるから、よかったらどうぞ。
この季節だから、あんまりいい状態ではないけど・・・」
という嬉しい返事ではないか。早速案内をしていただいた。

車で先導されること5~6分。
はるか太平洋をのぞむ斜面に、風除けの生垣で囲まれた畑があった。
温室と里芋畑の奥に、トウガラシのスペースがあり、
冬を越した株が、小さなキャンドルを点したように、赤い果実をつけている。
果実の長さは3~5センチ。成熟するにつれて緑色から赤い色に変化している。
写真では下向きに果実がついているが、倒れた株のためだろうか。
だいたいの株は上向きに果実がついていた。

磯崎さんの話では、
「ひじょうに辛いトウガラシで、昔からあったといわれる品種だが、
交雑していると思われる。
果実は上を向くものもあれば、下向きもあり、どれがスタンダードかわからない。
冬を越して何年も生きてる株があるので、枯れたら杖にすると軽くて丈だ」とか。

八丈島は江戸時代から流刑の島として、さまざまな身分の人々が暮らしてきた。
また、漂着した人もいたし、潮の流れによって種が運ばれてきたことも考えられる。
このトウガラシは、小笠原島や沖縄、はるかトンガなどとルーツを同じくする種のような気がするが、どうだろうか。

島では、シマトウといい、トウガラシがよく使われている。
アシタバの入ったうどんが美味しい「合月」では、薬味に青トウガラシの輪切りを使っていた。
この店では、青唐辛子の冷凍を一袋100円で販売している。

先述のエコガーデンでは、乾燥した赤唐辛子が10本で100円だった。

お土産にも、トウガラシ入りの醤油、オイル、油味噌、ピクルス、一味、七味などなどが並び、夏の最盛期にはもっといろいろな品種も出るものと思われる。

トウガラシの季節に、ぜひまた訪ねてみたいものだ。


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