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上方落語を楽しむ





みぞれ交じりの冷え込む夕方、
半蔵門の国立劇場演芸場へ出かけた。
夫の知人でSLファンの桂梅團冶と、桂文我の「二人会」をきくためである。大阪を舞台にヒロインの落語修行を描いた
NHK連続小説「ちりとてしゃん」で、上方落語が注目されているようだが、
この二人は今回が第11回目と、地道に回を重ねてきている。
「二人会」ができたきっかけは、
10年前に、襲名披露を二人とも同じこの場所で行った縁からだという。

にぎやかな出囃子で、
まったく芸風の異なる落語家の噺が始まった。
梅團冶は春團冶一門のお家芸「祝い熨斗」と滑稽怪談「野ざらし」を。
文我は浄瑠璃ネタの「豊竹屋」と、
小泉八雲原作の「お貞の話」を語った。

見かけによらぬ色っぽいしぐさと、人情味あふれる語り口の梅團冶、
几帳面な性格なのか理路整然とことをはこび、喜怒哀楽のメリハリをはっきりと演ずる文我。
どちらも個性的で面白かったが、大阪弁にたっぷりと浸ることが出来たのが、何よりも心地よかった。

上方落語は、江戸時代中期まで源流を遡ることができる。
京都や大阪の街道端で、辻噺や軽口といった自作自演の芸を披露したのが始まりで、後に大阪が主流になったという。
当然、二人の落語は大阪弁で語るのだか、その上手なこと(プロだもの、当たり前のことだが)。
ときどきテレビドラマなどでヘタクソな東北弁や関西弁を聞かされると、いらいらして困るたちなので、出身地を見てみた。

なるほど、梅團冶は岡山、文我が三重県の生まれだ。
聞く人によっては、微妙なニュアンスやアクセントの違いが気になるかもしれないが、
わたしには関西圏内出身者だからこそできる話芸だと、思った。

帰り道には、時おり粉雪が舞っていた。



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