HOME:広田せい子のハーブガーデン

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小鳥からのプレゼント



植えた覚えがないのに、庭にはいろいろな植物が芽吹く。
ケヤキ、ネズミモチ、ヤブニッケイ、ユズリハ、ピラカンサ、などの樹木に加えて、
2~3年前から庭のあちこちにヤブコウジが生えてきた。

照りのある肉厚の葉は、小さなのこぎり状に縁取られ、
梅雨明け頃に、小さくて白い地味な花が咲いた。
花の後に丸い緑の珠が残り、
今では真紅の宝石のようなベリーをふさふさとつけている。

古くはヤマタチバナとよばれ、万葉集や源氏物語にも登場するこの美しい実は、
江戸時代には縁起物の正月の髪飾りとして、
かんざしのように小枝を用いたという。
江戸文化が花開いた元禄時代には園芸も活気を帯び、
斑入の葉や、変わった葉を持つヤブコウジがもてはやされたとか・・・。

小鳥は赤い実や、丸い実が好きのようだ。
10年ほど前のこと、居間のガラス戸の外で、こぼれ種子から発芽した、
チルテピンという南米原産の野生のトウガラシが、
3年間年越冬したことがあった。
これは耐寒性の点でひじょうに珍しい例で、アメリカのハーブ仲間で話題になったが、
私にはもっと興味深いことがあった。

それは、ジョウビタキがこのハバネロと同じくらいの、
超激辛トウガラシを、毎朝食べに来るのだ。
1年目のときは、辛いショックで死ぬかもしれないと心配していたのに、どこ吹く風。
果実は、小鳥の口の大きさに合った長さ約1.5cmのミニサイズ、
ポロリと蕚から落ちやすいことが、気に入ったらしい。
無数についていたトウガラシを食べつくした頃に桜が咲き、
ジョウビタキの訪れはなくなった。

2年目の初冬、
1.5メートルの大株に育ったチルテピンに、
まとわり付くようにして果実をついばむ、
ジョウビタキの姿を発見した時の嬉しさは、今でも忘れられない。
3年目もきっと同じジョウビタキだったと思うが、
株が枯れてしまったために、4年目の観察はできなかった。

さて、この膝より低い草丈のヤブコウジをプレゼントしてくれた小鳥は、
いったい誰だろう。
ヒヨドリかな、それとも?


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