HOME:広田せい子のハーブガーデン

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勤勉な美しい蜘蛛



下の庭へ降りる石段のところに、
毎日巣をかけるきれいな蜘蛛がいる。

銀梅花(マートル)とつる薔薇の間に、
朝日を浴びてきらきらと輝く空中のレース編みは、
たった一晩で織り上げたとは思えないほど、精巧で美しい。

出来たらそっとしておいてやりたいが、
この通路を通らないと、下の庭へは行くことが出来ない。
蜘蛛の巣を払うたびに、ごめんね、と謝っている。

見事なレース編みのアーティストは、この蜘蛛だ。
おそらく女郎蜘蛛だと思われるが、
コントラストの強い配色とアンバランスな手足の長さが、
かえってチャーミングに見えてくる。
なまめかしい容姿と甘い言葉で男を迷わせ、
世の中の憂きことをしばし忘れさせてくれる女郎の名前を持つのは、
この魅力にあったのだろうか。

蜘蛛といえば、
歌舞伎や能楽でも「土蜘蛛」に代表されるように、
隈取も荒々しい蜘蛛の精が、蜘蛛の糸を空中に放つシーンが有名で、
あたかも悪の権化のように描かれている。
けれども、毎日せっせと糸を張り、几帳面に巣を編み上げ、
害虫をたくみに捕らえる真面目な蜘蛛もいることを、知る人は少ない。
これからの冬越しは、どうするのだろう。

観察によって、いつもの庭にさらに面白いものが見えてくる。

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