HOME:広田せい子のハーブガーデン

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食べごろのタンポポ

♪♪~ (パッへルベルのカノン)
携帯電話の着メロが鳴り出した。
「もしもし、お姉ちゃん、お早う。C子だけど、今どこ?」
末の妹からの電話だった。

「お早う。朝早くうちを出発して、今、秩父なの」
「いいわねぇ、紅葉のぐあいはどう?」

「紅葉? さぁ、どうかしらね。秩父鉄道の撮影についてきたので、朝からずーっと線路のそばにいるか、駅の前なのよ」

私の夫は鉄道カメラマンだ。
締め切りをたくさん抱えていて、いつも超多忙。
今日は秋晴れの秩父路へ出かけるというので、同行した。

夫の仕事を手伝うといっても、たかが知れている。

それよりも、仕事の邪魔をすることなく、かまってもらえなくても不満をいわないことが、最も喜ばれる協力なのだ。言い換えると、撮影が終るまで「一人遊び」ができる「待ち上手」でないと、つとまらない。

その点、私は花丸付きの優等生だ。
今日も、撮影の邪魔をせずに、周辺を観察することで、半日が過ぎた。



夫が仕事をしている間、駅前をウオッチング。
晴れ渡った晩秋の昼下がり。乗降客が一人もいないフォームには、
菊の花が咲き、ときどき遠くから竿竹売り屋のスピーカーの声が聞こえてくる。

道の反対側に、広い空き地があったので足を踏み入れてみた。
そこは溝を越えた一瞬から、春の国へワープしたような錯覚にとらわれる不思議な空間だった。




広っぱには、タンポポの黄色や白い花が咲いていた。
ハコベは花も終わり、ぺんぺん草の語源となった三味線の撥の形をした種がたくさん付いている。
ハルノノゲシ、ヒメオドリコソウ、キュウリグサにセりの花も咲いていた。




もとは田んぼだったのだろうか。
肥料分が残っているらしく、どの草も元気な表情だ。
中でもタンポポのやわらかそうな葉は、ちょうど食べごろで美味しそう。

タンポポはフランス人の春1番のサラダに、よく使うワイルドハーブだ。
栽培もしているが、ソバージュといって野生のものはひときわ苦味と香りが強いので、珍重される。
この苦味成分は冬の間の酷使で疲れきっていた、肝機能や消化器系統に喝を入れる働きがあり、フランス語でピサンリ、英語ではダンディライオンという。利尿作用があるため、あまり食べ過ぎるとお漏らしをしやすいので、要注意だ。

タンポポのロゼットがたくさんある。ぽつんと離れた場所の単独ロゼットは、硬くなっていることが多い。しかし、込み合ったところなら株元まで日が差さないため、柔らかくてマイルドな味である。
シンプルなサラダやお浸しにすると、春の味が・・・、

あら、今はまだ秋。
ちょっと変な感じがするが、タンポポは美味しい。

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