朝日のあたる家

東の空が明るくなった朝の4時、
小鳥たちは、もう歌い始めている。
レースのカーテンのような 「モッコウバラ」 の香りに包まれて、
庭のガーディアンの Marico は、
責任者らしい顔つきで庭のチェックを始めるところだ。
テーブルには、早起きさんが飲んだコーヒーのマグカップが・・・・・。

一条の光が射して、レースの生地は美しい花模様に。


ティアラのように咲き誇るバラは、ムスクの香りが強い 「コーネリア」。
おしゃべりな花たちの笑い声が、聞こえてくるようだ。

ア―チを見上げると、逆光になった絵模様が、
まるで ウイリアム・モリス のデザインによる壁紙にそっくり・・・。

日本で自家実生したガリカ系の「紫玉」。
花色の変化ははっきりとしていて、濃いモモ色からパープルの勝った赤紫色へ。
花の形もよくあるタイプからうろこ状のポンポン咲きへ、見事な変化を遂げる。
紫玉で作った垣根だが、
右端に写っている 「ブラムリー(英国生まれのクッキングアップル)」 が、大きくなる前に、
移植する予定だ。

南仏で求めた種子から育てた、四季咲き性の 「ミモザ」。
擁壁の上に植えたので、下の道路を行く人々は、
やさしい花の芳香がどこから来るのか知りたくて、足を止める。
つい昨日聞いて話によると、
見上げたミモザにちょうど朝日が当たり、
後光が射したみたいだったとか・・・・。
朝の光には、一日の幸せが込められているという。
次回は「朝日のごとくさわやかに」のタイトルで、
See you soon!