初夏にはこんなミニ花かごも

写真のファイルを探していたら、6月8日のなかにこんな記録があった。
6月はバラで庭中があふれる季節だ。
朝から晩まで色鮮やかで大きめの花ばかり見ていると、
小さくて優しい草花でほっと一息つきたくなってくるもの・・・。
そんな朝に作ったことを思い出した。
朝露のまだ残っている庭には、花と土の香りが漂い、
BGMは小鳥たちの賑やかなコーラス。
切り取った小枝は、ただちに深水に浸けて水揚げをし、
アレンジするまでの時間をなるべく長くとるのがコツだが、
朝のルーテンワークでかなり忙しく、思う通りにはならないことが多い。
だからこそ、うまくいった時の喜びも大きいような気がする。

上の写真のサイズよりもやや大きめのバスケットに、
私の好きな色の、パープルからブルーの小花を集めてみた。

バラ2種、ラシルス・アズレア(ブルースイートピー)、シノグロッサム、レースフラワー、
ヤグルマソウ、ニゲラ、マロウ、ウオールフラワー、ウインドアネモネ、アルテミシア’エチオピア’
狭い空間の中にこれだけの花が入っているのに、
狭苦しい感じがしないのは、なぜだろう。
私は下葉の整理と、水揚げをしっかりとしたためではないかと思っている。
ちなみに、ミニバスケットに活けたときは、しおれ始めたらおしまい。
至近距離なので、オアシスなどの小細工は無しにして、
花の命を愛でるという気持ちでまとめ、短時間ながらハーモニーを楽しませてもらっている。
もちろん、出番を終えた役者さんには、水たっぷりのステージを用意してある。

私の好きな飾り場所は、ここ。
古典的でロマンチックな音色に、マッチするような感じがして…・。