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チャーリティ―ローズ・KIZUNA

先日、大きな箱が届いた。

贈り主は山梨県の清里に住むケイ子さんとタカ子さん姉妹、
発送主は、愛媛県新居浜のドミニクローズ、とある。

わくわくしながら箱を開けてみると、立派なバラの苗が現れた。
赤味を帯びた照りのある葉が個性的な苗には、
KIZUNA という名前が入ったタグがついていた。

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昨日は3月11日だった。

あの忌まわしく悲しい東日本大震災が発生した日から、ちょうど3年目に当たる。
恐ろしい巨大な津波が平和に暮らしていた人々の命を、家を、故郷を一瞬にして奪い去り、
3年たった今でも復興への道はまだまだ遥かに遠い。

私の故郷は福島市だ。
豊かな自然に恵まれた環境で暮らし、誰にでも親切な人情あふれる福島人・・・。
その善良な人々を突然襲った地震と原発事故の大惨事には、怒りと悲しみで言葉もない。

故郷を離れてはいても、
いや、離れているからこそ被災者へのボランテア活動を私なりに続けてきたが、
清里の仲よし姉妹は、心のこもった手仕事で私を助け、疲れ切った人たちを慰めてくれた。
そして、今回は彼女たちからボランティアにはさまざまな形があることを学んだ。

K<IZUNA と命名されたこのバラは、チャリティーローズとして誕生した。

すなわち、バラが売れるたびにロイヤリティーなど収益金の20%を
東日本大震災の被災地に寄付するというシステムだ。

バラを贈り合うことによってKIZUNAの意味を再認識し、
バラの世話をしながら犠牲者の冥福と復興を祈る。
ともすれば記憶の片隅へ追いやられて行きがちな大震災の記憶を風化させないためにも、
何と効果的なアイディアだろう。

それでは、KIZUNAはどこからきたのだろうか。
資料を読んだり調べていくうちに
国境を越えた思いやりと愛情に満ちた人々の絆から生まれた、感動的な秘話があった。               

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2011年の3月11日。
大震災の直後に、
東京在住の森美保さんはフランスのリヨンから思いがけないメールを受け取った。
差出人はフランスのオールドローズ協会。
その内容は、同協会の日本人メンバーである森さんに
「貴国のために何かできることは?」という問いかけだった。

熟考に熟考を重ねた結果、
彼女は「日本で商品化できるバラを1本プレゼントしていただければありがたい。
犠牲者に捧げるばかりでなく、売り上げの収益を被害者の支援に充てることができるから」
と返答をした。

フランス側では早速日本へ贈るバラの検討が始まり、
快く申し出たバラの育種家・ドミニク・マサド氏の作出品から選ぶことに決まった。

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マサド氏はバラ育種の名門であるギヨー家の一員で、世界的に活躍中の方と聞いている。
ギヨーと言えば、それまでの一季咲きに四季咲き性をもたせた「ラ・フランス」(1867)の作出者だ。
この名花はモダンローズ第一号として、バラの歴史上で知らない者はない。

2011年の8月、森さんと協力者の名本夫妻はリヨンを訪れ、
マサド氏の農園で日本へのバラの選定や検討を行った。
同12月にはバラの苗が愛媛県新居浜市に住む名本氏のナ―セリ―へ届き、
KIZUNAと名づけられて、
2012年に日仏チャリティーロ-ズのデビューとなった。


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ここまで来ると、誰もが KIZUNA のプロフィールも知りたくなってくる。

タグにきれいな写真が付いていたのに、残念ながら雨で濡れてぼやけてしまった。
この写真はパンフレットを写したものなので、本物は数倍も魅力的にちがいない。

資料によると、
中輪房咲き(フロリバンダ)で、樹高は0・8~1・2mまで伸び、四季咲き。
花の色はサーモンピンク。
花の形はクォーターロゼットのカップ咲き。
香りはフルーティーからアニス、そして柑橘系の残香、とある、
オールドローズのおもかげを感じさせるこのバラを、想像するだけでも幸せになってくるようだ。

私は昨日の午後、地震が発生した時間に、KIZUNAを庭の一番よい場所に植えた。

そして、ケイ子さんとタカ子さんが贈ってくれたように、私も友人たちへ贈ろうと思った。
     、
こうして愛と友情の絆を結んでいくことこそ、このバラが最も望むところではないだろうか。



★苗のご注文は下記へ

ドミニクローズ

愛媛県新居浜市久保田町1-4-33  名本久臣  Tel・Fax 0897-47-3211

http://dominiquerose.ocnk.net/

rosarian@m6gyao.ne.jp

価格  新苗 2500円(内500円は寄付)

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