HOME:広田せい子のハーブガーデン

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小鍋の中の宝石

台所からプチ、プチという音が聞こえてきた。

ふ、ふ、ふ、クランべりー(ツツジ科 ツルコケモモの近縁種)がつぶやいている。

最初にこの音を聞いたときは、どこで何がどうなっているのか見当もつかず、

ひじょうに驚いたものだった。

これはクランべりーのジャムを作るときによくあること。

ベリーの表皮が硬くて、しかも内部に空間があるため、沸騰すると破裂する音なのだ。


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昨日は七草だったのに、今頃クランベリーのジャムを作っているとアメリカの人が聞いたら、

首をかしげるに違いない。

なぜなら、原産地の北米やカナダでは秋が収穫期で、

11月の Thanks Giving Day に食べる七面鳥料理に添えるのがクランベリーソースなのだ。

我が家には鉢植えが11鉢ある。

収穫期を過ぎても実用と観賞用を兼ねて大事にしてきたのは、

寒くなるにつれて葉が痣やな赤に紅葉し、深紅の果実が殺風景な冬の庭に彩りを加えてくれるからだ。

ところが、昨日の朝カーテンを開けたら庭にいたヒヨドリが数羽パッと飛び立ったではないか。

餌の無い季節に無防備に出しっ放しにしておいたこちらが悪いのだけれど、

クランベリーはひじょうに強い酸味のためかこれまで餌食になった記憶がない。

余談だが、ピラカンサも味が悪いのか春まで実がついていた年もあったのに、

どうしたわけか今年は食べられてしまったようだ。




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ぐずぐずしてはいられない。

ずいぶん目減りがしたと思われるクランベリーを摘み取って、よく洗い、倍量の水を加えて加熱する。

沸騰した頃からあのつぶやきが始まるのだが、

大量にジャムを作る北米のキッチンでは、どんな音がするのか、聞いてみたいものだ。

弱火にして煮つめている間に、以前アメリカのグラビア雑誌で見た記事を思い出した。

広大なクランベリー畑の収穫は、ひと粒ひと粒手摘みで、などと悠長なことはいっていられない。

まず、畑の周りに防水の壁を作り、水を張る。

次にクランベリーの株をゆすって実を落とし、ボートに乗って水面に浮いた実をかき集めるのだ。

思いもつかない何んとダイナミックな収穫法だろう。


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このジャムを甘くしようなどと思っては、いけない。

砂糖がいくらあっても足りないぐらい酸っぱいからだ。

7分目ぐらいに煮詰まってきたら、好きな量の砂糖を加え、火を止める。

これが甘酸っぱいぜりーのようになって美味しいのだ。



紅葉した葉、深紅の果実、宝石のようなジャム・・・。

自然の色の美しさをさまざまなステージで見せてくれるクランベリーに感謝!!!

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