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オールドプレイトに咲く花

猛暑だったせいか、今年の秋薔薇は何となくもの足りない。

咲いている花の数が、少ないというわけでもないのになぜだろう。

原因の一つに、花を開ききれない薔薇が多かった。

例えばスブニール・ド・ラ・マルメゾンや、粉粧楼などのように、

花弁の数が多いうえに花芯を巻くようにして抱くカップ咲きの薔薇は、ころんとした形をしている。

頭が重いので下向きに咲くので、秋雨に長く降られると、

急所ともいえる蕾の首の部分が溶けたり腐ったりして悲劇的だ。

こうした花は早目に切り取ることにしているが、かわいそう・・・・。

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挿し色の薔薇を加え、

イギリスの古い皿に飾ってみたら、

お互いに波長が合うのか、アンニュイな感じが漂い出した。


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皿の上の淡いピンクの花は、「粉粧楼」と「香粉蓮」でどちらもチャイナ系のオールドローズだ。

手前のくすんだ薔薇色の花は、河本純子作出の「フレグラント・オブ・フレグランテシモ」、

左上の紫を秘めたマゼンタ色は、デルバール作の「シャルトルーズ・ドゥ・パルム」。


ただし、両者とも本当の花はこんなに貧相ではない。

小さい花に合わせて、サイズを選んだからだ。


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黄色い花は、その名も「レデイ・ヒリンドン」。

紅茶の香りがすることからティローズとよばれ、

このカテゴリーの代表格の座を長い間守ってきている。

皿の上で移ろってゆく薔薇たちを眺めていると、

美人はやつれても色香が残るものということを、しみじみと感じた。

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