イランイランの花

11月に入って気温が低くなったのに、イランイランノ花がまだ外で咲いている。
フィリピン原産だから耐寒性はあまりないと思っていたが、
今のところは元気で、つぼみもかなりついている。
この変わった名前はフィリピンのタガログ語で「花の中の花」という意味だそうだ。
花の形までずいぶん変わっている。
初めて見たのは、30数年前のシンガポールだった。
黄色い紙きれをつけた街路樹が珍しくて、わざわざタクシーを停車してもらい、
しげしげとながめるうちに、これは花だと気がついた。
切紙細工を束ねたような、花弁がぴらぴらしている花などお目にかかったことがないので、
よく覚えている。
このイランイランは東南アじアの各地で商業栽培されている香料植物で、
お香やアロマテラピーなどに用いられている。
この苗を取り寄せ、開花の日を心待ちにしていたのは、妖艶な芳香を期待していたからだが、
残念なことに香りは淡く、夜中でも明け方でも変化がなかった。
聞くところによると、手入れが悪いと香りがでないとか・・・。
はてさて、どういう世話をしたらよいのだろう。

先日、びっくりしたことがあった。
一夜にしてイランイランの花が巨大に変身しているではないか!!!
落ち着いてよくよく見たら、
なぁんだ、パパイヤの葉が低温で黄色くなっていたのだった。
でも、よく似ているでしょう?