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緑の小瓶

月の光が、冴えてくると思い出すことがある。


中学校の頃の運動会には、必ずといっていいほどフォークダンスがあった。。

「オクラホマ・ミキサー」、「マイムマイム」、「茶色の小瓶」など、

メロディをかすかに聴いただけでも、涙が出てくるほどなつかしい。

好意を寄せていた「男子」と手が触れただけでもどきどきし、

順番がまわってくるのをそれとなく数えたものだった。

擦り切れた練習用レコード、鉢巻に運動着・・・、

そして、未来を信じて耀いていた私がいた。


昨日活けた花のタイトルは、「茶色の小瓶」ではなく「緑の小瓶」。

夏も終わりになると、花の数も少なくなってくる。

その代わり、花の形や色は小さめながらも完璧にちかい。

何とかして飾ってあげたいときに登場するのは,

かねてから集めていた小さな瓶や容器のたぐいだ。

大小をつけて瓶を選び、あとは摘んだばかりの花を挿すだけ。

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千日紅、ユーパトリウム、薔薇、トレニア、ツルバキア、クレマチス、露草、バジル・・・。

こんなふうに取り留めのない花の組み合わせでも、

小さいというだけで可愛らしい花材となる。

花を生けたガラスの小瓶は、緑色だけでなく、すみれ色や褐色、こげ茶色、ブル-、青紫、

気泡入りの淡黄色など、ロマンチックな色も多い。

私は洋酒のサンプル瓶や香水瓶、薬瓶、実験器具、玩具、ミニチュア食器などから見つけたが、

ゴミになる寸前でセーフとなったものもある。


明日は、青い小瓶に活けてみようかな。

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