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英旅④ バスケタリー入門①・1 70の手習い

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私には、ハーブや草花などの植物以外に、ハマッテイルものがさらに3種類ある。

今風に言えば「フェチ」というそうだが、

「リバティープリントのしなやかな布」と、「美しいボタン」、そして「素敵なバスケット」が、

なぜか好きで好きでたまらないのだ。、

若い頃からからコレクションをしていたので、その数は増えるばかりなのに、

誰にもあげないで独り占めにしている。

そのうえ、近頃は自己流で小さなバスケットなどを編み始めたのだから、我ながら驚いている。

これまでに何度かブログ(ナチュラルクラフトの項目)で、自作を紹介してきたが、

ヘクソカズラや草のたぐいで編むかごは、思い付きの面白さはあっても、

しょせん女子供の手慰みにすぎない。②


イギリスには、暮らしの中で使われてきた伝統的なバスケットがたくさんあった。

しかし、産業革命や先の大戦を契機にライフスタイルから価値観まで変化してしまった現在では、

おそらくハンドメイドのバスケットなどは、古臭いと捨ててしまった家もあったことだろう。

反対に日常的に用いてきた道具にノスタルジックな美を感じ、大切に扱う家庭も多いに違いない。


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私は後者の立場なので、バスケットだけでも大事に使い、後世に伝えたいと思っている。

おかげで(?)部屋の中は、アトリエといったら聞こえがよいけれど、

あちらには縫いかけのスカートに裁縫道具を入れた手つきのかご、

こちらには整理した種子が入った引き出しつきの小さなかご、

そして、天井にはいろいろな形のバスケットがぶらさがっている。

私は仕事をしやすいし、アーティストのようなこの雰囲気が好きだが、

家族からはただ散らかっているだけ、と評判が悪い。


じつは、前々から考えていたことがあった。

今度イギリスへ行ったときは、バスケット作りのクラスに入り、手ほどき受けたいという望みだ。

それが今や夢でなく、現実になろうとしている。


まずは、バスケタリーの先生を探さなくては・・・。

さて、どうしたらいいものか。


「持つべきものは、よき友」

「困った時の神だのみ」

まさに諺どおりで、ロンドンの友人・フォガーティ夫人に相談してみたら、

顔の広い彼女の人脈をたどって、ついに二人の先生のレッスンを受けることになった。

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しかも、一人はマンツーマンの個人レッスン。

もう一人の先生は、グループレッスンでウイグアムを作るクラスだという。⑤


さぁ、「70の手習い」はどんなことになるやら、わくわくしてきた。


          *     *     *


① フェンスに絡みついたり、藪の中を這いずるへクソカズラで編んだ、フルーツバスケット。

  なんとも可哀想な名前をつけられたが、異臭がするのは茎や葉が元気なときで、

  落葉期間の晩秋から冬の間は全然臭くないのが不思議だ。

  自然の恵みの材料とまったくの自己流なので、できたものは2個と同じものはない。
  
  
② ナチュラルクラフトのカテゴリーで検索。
  
  2012 02/12,02/07   2011 12/05

 
  2010 01/21,01/20   2009 12/19


③ 個人レッスンを受けたスーザン先生のアトリエ。

  さまざまな道具をバスケットに整理したすばらしい空間。


④ ヤナギの自然の色を生かしたプレート。

  染めなくても、本当にこのような色が残るのだろうか。

  スーザン先生が使っていたテキストを撮影させていただいた。

                               (つづく)

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