HOME:広田せい子のハーブガーデン

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アルマンディーの香りに慰められて

2泊3日の予定で京都へ出かけた時は、

留守中の草花の水やりと、金魚や猫の世話が心配だった。

天気予報では、雨と出ていたので植木鉢や庭の草花は運を天に任せ、

ホームレスの経験がある猫のために、段ボールとビニールで[おうち]を作り、餌を置いてきた。

朝早い新幹線だったので、バタバタとあわただしく出かけたのだが、

静かにしていると京都行の目的が辛くのしかかってくるので、

わざと忙しくしたことは私自身がよく知っていた。


「桜の季節の京都はいいでしょうね。楽しんでいらしてね」

などと友人は羨ましがるが、じつは京都に住む病気の妹を見舞う旅なのだった。


京都に集まったのは、長女の私と夫、自宅療養中の妹を含む3人の妹、弟夫妻の計7人。

ジャンボタクシーをチャーターして、嵯峨野のあたりを逍遥するはずだったのに、

雹が降り雷が暴れる大嵐に見舞われ、妹の運命を暗示しているようで辛いものがあった。

ところが妹は大病を患っている人とは思えないほど元気で、

渡月橋での昼食、夕食は加茂川沿いの料亭で本格的な京料理のコースを完食したのには、

驚いてしまった。

翌日はお会いしたかったご家族を訪ね、有意義な1日を過ごすことができた。

それでも、3日の旅はかなり疲れ、自宅へ着いた時はへとへと・・・・。

玄関へ上る階段に立った時、やさしい香りが辺りに漂っていることに、気がついた。

「あぁ、花のいい香りがするわ」

草臥れた私を慰めてくれたのは、玄関の前に植えた夏ミカンの樹に、

白いレースをふんわりと掛けたようなクレマチスの花だった。

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「アルマンディ」という早咲きのこの品種は、確かヒマラヤの辺りが原産地だったと思う。

花のサイズは小さいが、夏の夕べに白い花を無数に付ける仙人草によく似ている。

しかも、英語では Traveler‘s Joy (旅人の喜び)という。 

洋の東西を問わず、ちょうど私が今感じているほっとした気持ちと同じなのだろう。


それにしても、つくづく思うことは、命のありがたさだ。

妹は人一倍正義感が強く、社会の悪に敢然と立ち向かう強い精神と、

登山やトレッキングの経験が長く、世界各国へ単身で花を訪ねる旅をしてきた丈夫な身体なので、

本人はもとより誰も心配などをしたことが無かった。

ところが、昨年の夏、ひじょうに悪い病気にかかってしまった。

せっかく定年の前に退職し、自由な時間を有効に使うはずだったのに・・・・。


私ならすぐにめげてしまうところなのに、

冷静な態度で客観的に自分の病気を理解するために、医師たちに質問を投げかけ、

原因をはじめとし今どのような状況か、対処法などについて納得がいくまで説明をうけたという。

いよいよ、病院でこれまでの検査結果や病状を照らし合わせて病名を告げ、

これからの対策をたてる日となった。

私達姉妹は互いに携帯で連絡を取りながら、結果発表を待った。


午後に妹が受けた電話は、何と「病気が消えている」とのこと!!!

正直のところ、誰もが覚悟をしていたと思う。

ギリギリの絶体絶命でも、逆転することもあるのだ。

彼女の信念と強い意志の力によって病気を退けたのだろうか。

詳しいことは、これから分かってくるとして、

こうした事例が身近にあるのだから、窮地に立たされても諦めてはならない。

Never give up !


これから桜の花が咲く度に、命拾いをした妹のことをきっと思い出すことだろう。

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