HOME:広田せい子のハーブガーデン

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手作りの小さなバスケット

昨日からの雨で、砂漠状態だった庭が濃い色合いになった。
濃い色合いというってもピンと来ないかもしれないが、土ほこりで白っぽくなっていた常緑樹の葉はしっとりと、
地上に頭を出したムスカリやヒヤシンスの芽は、生き生きとしている。

早朝から庭を訪れるお客様は、おしゃべりだ。
スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、オナガ、カラス、メジロ、ジョウビタキなどが次々とやってくる。

今朝は小鳥たちの朝ごはんをいつもより多めに餌台に出しておいたのに、
リンゴもミカンも雑穀ももうすでにない。
人の気配にも動じないメジロは、窓際近くに飛び散ったリンゴの皮を優雅についばんでいるが、
室内から眺めていると猫に襲われやしないかと、気がかりでならない。

こんな天気の日は、小さなバスケットを編むことにしている。
暮れに近所で採集しておいたつる草が、大きな箱に3個ほどストックしてある。
カチカチに乾燥しているのでそのままでは折れてしまうが、
一晩雨に当てればつるがしんなりとして扱いやすくなる。
ところが、バケツに水を張って浸しても芯まで水が通らずに、曲げると折れることが多い。
これはしとしとという雨のリズムと、ゆったり長い時間をかけることが相呼応して、
自然に元に戻るのではないだろうか。

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さて、私が少しづつ捜して貯めたこのつる草は、
どこにでも生えている雑草で、アカネ科に属するヘクソカズラだ。
ママコノシリヌグイ、オオイヌノフグリと匹敵するほどの残酷なネーミングに反省をしたのか、
植物学は後にサオトメバナと改めている。
しかし、とってつけたお嬢様風の名前よりは、二つとないこの名前の方がぴったりとするように思える。
なぜなら、若い葉や茎には確かに青臭い異臭があるからだ。
夏の終わりごろに咲く小さな白い花は喉元を紅く染め、やがてつややかな琥珀色の丸い実を結ぶ。

ハート形の葉が黄色になり、実がたくさん付いた頃が収穫のタイミングだ。
もうこの頃にはどこを触っても、臭くはない。
よくフェンスに絡みついているが、これを外すのはけっこう時間と手間がかかる。
こんな場合は、フェンスの下を探ってみよう。水平に根の直線が走っていたら大当たり!
大当たりクラスはもうひとつある。
石積みや擁壁の上から垂れ下がっている茎を見つけたら、極上品だ。
どちらも細工に適したまっすぐで、長く、太めの茎だからだ。

バスケットの持ち手には、同じヘクソカズラでも少し個性的な形を使いたいもの。
それには一株を見つけたら、切り取る前にじーっとつるの全体を見るとよい。
固まったこぶや太めの節、くねくねした枝などは面白い持ち手になる。


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骨格を組む枝も、集めておいた。
樹皮も杏色になるアンズ、しなやかで曲げやすいモモ、乾くと上品な香りのするマートル、
まっすぐなサクラのひこばえ、灰緑色の樹皮が美しいイボタなどなど。

東急ハンズやユザワヤなどに売っていない材料ばかりだが、
ここから始めると形が少々ゆがんでいても、編み目がそろわなくても「まぁ、いいか」となる。

さぁ、雨でも雪でも降っておいで、
私は何日でも楽しめるから。

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