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ハバネロ幻想

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猛暑と台風のダメージを受け、

伏せっていた庭の草花たちは、起き上がろうと思っても、まだ一歩を踏み出せないでいる。

ところがハバネロのコーナーだけは、つやつやと輝く深紅の実をつけて、見るからに元気そうだ。


「猛暑などカンケイないョ。いや、カンゲイといったほうがいいかな」

などと隣同士の駄洒落をイメージするのは、原産地が熱帯アメリカだからだ。

その代わり、寒さには弱いことになっているが、

地球温暖化のせいか、日だまりに置いた鉢植えの大株は年を越した例が多い。



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ハバネロは「世界一辛いトウガラシ」として、

数年前まではギネスブックに記載された有名トウガラシだったが、

現在ではインドの「ジョロキア]にその座を明け渡している。


人類ははるかな昔から洋の東西を問わず、競い合って順番を決めるのが好きだった。

それが文化の発展に寄与していることも認めるが、

トウガラシの場合は「辛さ」だけでなく、宝石のようなこの美しさも魅力の一つだ。

これまで約300(種、品種)ほどのトウガラシを育ててみ感じたことは、

果実の形の面白さ、青い色以外はほとんど出揃う楽しみ、推測による歴史と地域性などなど、

じつに興味深い。

15世紀末、コロンブスが胡椒と間違えてヨーロッパへ持ち帰ったトウガラシは、

あっという間に世界中に広がった。

日本へは江戸時代に渡来し、各地に特徴のある名前と形のトウガラシが生まれている。

また、食用だけでなく薬用や呪術、観賞用など、利用法も開発され、発展してゆく。

フィールドワークで資料を採取するなら、今が最後のチャンスなのに、

腰痛のために動きが取れないのが、辛い。


第2次世界大戦が始まった1941年生まれの私は、この12月で70歳になる。

戦後になると暮らしぶりも次第に西洋化してきて、特徴が薄れるから、

戦前生まれで郷土色のある環境で育った方、

80歳~90以上でいろいろなことをよく覚えている方、

を探すのは容易ではない。

しかし、

方言、保存食、寒さ対策、動物の治療、媚薬、まじないなど、思いがけない利用法があるはずだ。


秋の夜長、ハバネロ幻想はいつまでも続いて・・・・。


★ ご興味のある方は「 唐辛子マニア」のカテゴリーも併せてどうぞ。

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