計算違い

Forget me not(ワスレナグサ)は私の大好きな花で
これまで植えなかった年はない。
同じムラサキ科のボリジやアンチューサ、シノグロッサムなども植えてきたが、
ワスレナグサはこぼれ種子が庭のあちこちで芽を出し、
清楚な水色の花をつけるのが嬉しい。

昨年の12月7日のブログに書いたように、
イギリスの有名な女流園芸家の庭からヒントを得て
2段式の植え方を試みてみた。
要は、球根をあらかじめ植えておき、
その上に一年草の草花の種子をまくか、苗を植え付けるのだ。結果はご覧の通り。

チューリップとワスレナグサの色のバランスは、なかなか素敵だ。
けれども、自己反省によると、大きな計算違いがあった。
それはワスレナグサの草丈が高すぎることだ。
チューリップの頭が、ワスレナグサの青い海で溺れそうであっぷあっぷしている。

小著「イギリス花の庭」(文化出版局)に発表したこのページをテキストにしたが、
このぐらいのバランスに仕上げるならば、
ドワーフタイプ(矮性)の種子が適している。
ところが、切り花用のこぼれ種子から発芽した苗を育ててしまったのが、
このハプニングの原因と思われる。
今、庭は真っ青な花の海。
とりわけ朝と夕方がロマンチックで、いつまでも眺めていたい。