山菜のギョウジャニンニク ①

ハウス栽培の山菜が出回り、スーパーストアーに山菜コーナーができて久しい。
近頃は、山菜を競って早出ししているようだ。
そもそも山菜というものは、自然の営みの中でこそ生まれるもので、
たとえば、雪の下から顔を出す蕗の薹、
日当たりのよい土手などに群生する蕗の薹が本来の姿だ。
中東の産油国で起こっている革命は、対岸の火事ではない。
テレビでコメンテーターが、キュウリやトマトなどの値上がりを懸念していたが、
私に言わせれば、季節外れのものを何も高いお金を出してまで食べることはない。
わざわざ石油を焚いてCO2を増やし、地球を汚すことにもなるのだから。
なーんて偉そうなことを言ってはみたものの、
ストアでギョウジャニンニクを見つけたら、先ほどの意気軒昂はどこへやら。
レバーペーストの材料を買いに来たのだが、ガ-リックとこの山菜を交換してみよう。
臭み消しの役目を果たしつつ、ガーリックよりマイルドな風味になりそうな気がする。
石油で育ったこの山菜は、これで498円なり。
つづく