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小鳥の仕事

スパニッシュ・ブルームのかなり太い枝が、
フェンスを飛び越してもう数年になる。

道路から3・5メートルほど高い場所なので、
風に揺られる度に曲がった部分に傷が付き、みすぼらしくなってきた。

思いきってカットしてしまおうと、買いたての鋸でゴリゴリと切り始めたが、
手首ぐらいの太さなのに、堅くて堅くてうまくいかない。

この樹はプロヴァンスの山に咲いていた花の種を拾い、
蒔いて育てたものだから、樹齢はかれこれ20年は超えている。

蝶の形をした甘い香りの黄色い花が咲くので、エニシダとよく間違えられるが、
枝の付き方と花の構造がちがうようだ。

ブルームとは箒の意味で、
しなやかで細いひも状の葉を束ねると、ほんとうに簡易箒になる。
一説によると、魔女が空を飛ぶときに乗るのはこの箒だとか・・・。


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ようやく切り落とした枝の切り口を見ると、堅いのも道理で細い線が重なったような年輪だ。
それより驚いたのは、枝の片側に直径1.5cmほどの丸い穴があいていた。
穴は3個あり、いずれも職人が機械であけたように美しい円だ。

誰の仕事か?
すぐに頭に浮かんだのは、先日ガラス戸にぶつかって脳震盪を起こし、
我が家に1泊していったコゲラのことだった。
(2月4日のブログ参照)

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それにしてもあの細いくちばしで、よくもまぁこんなにきれいに穴をあけたもの・・・。
深さは3cmぐらいあるが、虫か何かの獲物はちゃんと捕れたのだろうか。
この鳥の仲間のキツツキ類は、ドラミングといって空洞になっている樹をくちばしで叩き、
中の状況を調べるが、コゲラはどうなのだろう。
それとも違う鳥が来ているのか…。

ほんとうにごくろうさま、そして、虫を取ってくれてありがとう!!!

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