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今宵は韓ドラ

毎週楽しみにしていた連続ドラマが、まもなく終わろうとしている。
その番組名は、「イ・サン」といい、全77話の壮大なストーリーだ。
18世紀後半に実在した朝鮮王朝22代の王・正祖(チュンジョ)の一生を、
人気俳優イ・ソジンが演じている。

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筋書きといえば、王の座を狙って陰謀渦巻く宮廷の人間関係を縦糸に、毒殺や拷問、
戦いなどの禍々しい横糸で織り上げてゆく歴史の織物といえよう。。

私にとって興味深かった見所は、ファッションの周辺である。

資料に基づいた時代物の絹や、精緻な縫い取り、豪華なインテリア、身に着ける飾り物などでは、
NHKと中国が共同制作した「蒼穹の昴」のほうが何倍も見応えがあり、じつにすばらしかった。

しかし、このテレビドラマは朝鮮王朝の王族だけでなく、
宮廷の役人、兵士、女官から、学者、居酒屋の女房などの一般庶民やキーセンまで登場し、
その衣装やへアースタイルを見ているだけでも面白い。

特に婚礼の式に臨む花嫁や側室は、
エキゾチックなヘアースタイルに宝石をちりばめた華やかな髪飾り、
見事な刺繍の上着に、カラフルなスカート(のようなもの)をまとう。

王は宝石をつないだ糸をたくさん下げた四角の帽子を被るが、
男性が室内でも被る帽子も、これまた身分やTPOで変わり、いろいろと種類が多い。

エリマキトカゲのような角がある黒い帽子、
豊臣秀吉の肖像画にそっくりの左右に耳がついた帽子、いや、これは秀吉が真似をしたのだろう。
喪中の帽子は樹皮を粗く織ったような布で頭をくるみ、端は断ちっぱなしの始末だ。

書き出したらきりがないが、
最初の頃は、すんなりとドラマの世界に入り込むことが難しかった。
というのは「宮廷女官チャングムの誓い」の監督だったイ・ビョンフンが、
再び監督を務めているせいか、登場人物がかなりダブっているからだ。

例えば、[チャングム]では悪者だった男が、王の護衛官で登場したり、
一族の家名を賭けて名誉職につきたかった性悪女官が王の生母に扮するなど、
意外なキャステイングだ。

そのほか顔なじみの俳優も数多く出演している。
ま、それはそれとして、ふたたび触れるが、
王の座を狙って宮中に渦巻く嫉妬と陰謀・・・。
毒薬や拷問などは日常茶飯事で、
落ちたら最後、計り知れない闇に飲み込まれてしまうのだ。

宮廷には宮中の行事などの絵を描き、記録のために残しておく図画署という部署がある。
救われるのは、絵を描いていた王と幼馴染の娘ソンヨンが、
数々の妨害に遭いながらも、王から愛されて側室になったことだ。
今では録音や映画、写真などで記録するのが、当たり前で不思議にも思わなかったが、
この当時は専門の絵描きが一部始終を紙に描いて、後世に残したのだった。

不思議なことがある。
普通なら、王妃は側室に嫉妬して当たり前なのに、
仲を取り持つばかりか、婚礼の式の段取りや衣装、装身具まで親身になって贈り物をし、
実の娘に対するように世話をしているのはなぜだろう。

いけない、もうすぐテレビが始まる。
それじゃ、

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