HOME:広田せい子のハーブガーデン

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

♪ すみれの花咲く頃

今朝は大寒。
庭ではひりひりと頬を指す、硬質の風が吹いている。

寒さも気にせず外へ出たのは、ニオイスミレが咲いているはずだからだ。
今シーズンの最初の1輪は、この ‘ Fair oaks’。
昨日からつぼみが開き始めていたので、開花が待ち遠しかった。


P1140221_convert_20110121123029.jpg

種をまいたのは昨年の2月。
この花を見るまでには、多くの難関を潜り抜けなければならなかった。
発芽まではスズメのくちばしで種子をほじくられる不安、
梅雨時にはナメクジの餌食とならぬように、
秋にはグロテスクなツマグロヒョウモンの幼虫に見つかったら最後・・・。

大切に育てたニオイスミレにようやく花が咲いて、ほっと一安心だ。
ポットを鼻に近づけて、香りを確かめると粉白粉のような懐かしい香りがした。


ところで、最近読み直した本( 「植物ことわざ事典」・足田輝一著)に、
スミレに関した興味深いことが書いてあった。

♪スミレの花咲く頃~♪ といえば、即宝塚をあらわすシンボリックな曲である。

ところが、この歌のオリジナルは、オーストリアで1927年に作曲され、
原題はドイツ語で「白いニワトコの花が再び咲くとき」だった。

好評だったとみえて翌年にこの歌はウイーンからパリへ行き、
カジノ・ド・パリのレビューで、シャンソンとして歌われるようになった。
今度の題名は「白いリラの花の咲くころ」。

その後、メロディは同じでもこの歌を歌う国によって、
ニワトコ、リラ(ライラック)、スミレと変わっていった。

日本でスミレと歌われるようになったのは、
パリ留学から帰国したばかりの若い演出者・白井鉄造が、
スミレと置き換えたのではないだろうか、といわれている。
ニワトコ、リラ、ニオイスミレのいずれも、香りがとても強い共通点があるからだ。

日本は世界的にも有名なスミレ王国だ。
しかし、野山に自生する菫で、ニオイタチツボスミレなどの数種類のほかは、
ほとんど匂いはない。
江戸時代にスミレの園芸化は行われなかった。
花束やプレゼントなどにも使われたということもないらしい。

ということは、明治に入ってからのスミレの香りやロマンチックな表現に現れるスミレは、
外国から来たスミレと推測される。

例えば、明治34年ごろ、与謝野晶子、鉄幹夫妻を中心とした
「星菫派」という浪漫詩人の一派が活躍した。
この菫も舶来の品種だったのではないだろうか。

すみれが丘という所に住み、菫の花が大好きな私には、
ニオイスミレは特に気になる花だ。
これから、40品種を超えるニオイスミレが咲くと思うと、
思わずにっこりとしてしまう。

HOME : TOP

Monthly

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。