12月の青い薔薇

クリスマスももうすぐだというのに、庭ではまだ薔薇の花が咲いている。
この季節にチャイナ系の薔薇が咲くことは珍しくないが、
今年はいくつかの系統が返り咲きをしている。
この青みを帯びた薔薇の名前は、Blue bajou (ブルーバユー) という。
ドイツの有名なロザリアンのコルデスによって作出された青いバラで、
今から17年前の1993年にデビューしている。

英語で Blue Rose といえば、impossible (不可能)の意味に使われる。
青い薔薇の作出は薔薇にかかわる人々の長年の夢であった。
その結果、1957年にアメリカのフィッシャーが「スターリング・シルバー」を、
同年にはドイツのタンタウが、「ブルームーン」を発表している。

ブルーといってもフジ色やライラック色のように、明るい所で見ると魅力的だが、
この花だけを活けた場合は、どちらかといえば寂しげに見えるときが多い。
そんな時は、マゼンタ系のピンク色の薔薇を添えると、どちらも引き立って見えるから不思議だ。

ほらね、きれいでしょう?