HOME:広田せい子のハーブガーデン

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小川八重子先生と御茶の花

今日から霜月11月というのに、まだ台風がうろうろしている。
天候が定まらないと庭仕事にもずれが生じ、
球根などまだ植え付けが始まらない状態で、少々焦っている。

雨上がりは土が柔らかいので、草取りがはかどる。
午前中は育ちすぎたサルビア類やオシロイバナ、カクトラノオなどを引き抜き、
来春の植え付けの場を作ることにした。

長い間腰の痛みに悩まされて病院通いをしているというのに、
こんなときには何故か腰痛をすっかり忘れてしまうのだから、おかしなものだ。

ばらのアーチの外側に、濃い緑色の茶の樹が見えた。
白椿のミニチュアみたいな花が、ほっこりと咲いている。
まん丸なつぼみの何んと愛らしいこと・・・。


P1130586_convert_20101023213301.jpg

このお茶の木は、実生から育てたもので、植えてもう10年近くなるのにあまり大きくならない。
苗も簡単に入手できたのに、あえて実生にこだわったのは、
今は亡き小川八重子先生のアドヴァイスをいただいたことによる。

小川先生は、日常茶飯事の言葉のように毎日飲むお茶を「常茶」と名づけ、
大切に心して真によいお茶を飲むことを提唱し、実行なさった方である。

お目にかかったことはなかったが、私がある病院へハーブを送り続けていたことに対して、
電話をいただいたことがあった。

「入院中の方ばかりでなく、看護婦さんや見舞の方たちもハーブの香りに慰められていますよ。
ほんとうにありがとうございます」

思いがけない電話にどぎまぎしながらも、いろいろなお話を伺った中で忘れられないことがある。

それは「苦労して育ったお茶ほど深い味わいがある。
例えて言うなら、諸条件を満たして生産性を上げようとしているお茶の木の根は浅く、お茶にパワーがない。

反対に実生の御茶の木は、いかに悪条件の場所に種を蒔かれても努力して根を深く深く伸ばして水脈を自ら探り当て、雨風から身を守りながら生きてゆく。時間はかかっても、お茶畑の完全看護の御茶とは自ずからちがってきます」

このような含蓄のある内容だった。これはお茶ばかりでなくすべてのことに当てはまる真実で、

あの当時落ち込んでいた私には、これ以上にない励ましの言葉だった。

先生の御言葉のように、わが家の実生の茶の木は育ちが遅い。
きっと深く根を張って、生きる努力を続けているからなのだろう。

                    

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