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蝉の命

今朝、目が覚めたらカナカナゼミが鳴いていた。

ミンミンゼミが鳴き始めて間もないというのに、台風のせいで涼しい日が続いたため、
季節の読みを、早とちりしてしまったのかもしれない。


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今年は、例年よりも数多く、セミの抜け殻が庭のあちこちについている。
カノコユリの花弁で目覚めたセミは、華麗な色の歓迎に驚き、
甘く濃厚な香りにむせたのではないだろうか。

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緑の小枝が差し交わすバラやブッドレヤの茂みにまで抜け殻が・・・、
こうしたブッシュ状の植え込みは、変身の場として最適らしい。


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煉瓦の目地を食い破ってまで、地上へ這い出る執念の凄さ。
その証拠がここに。


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太陽が顔を表す朝の4時。

7年近くも土の中で着ていた旅装を解き、正装をしているところ。
これからおよそ1週間の間に、恋人を見つけて求婚し、
愛の結晶を残さなければ・・・・・。

日も陰り、カナカナゼミの鳴き声が、
「(限られた命が)つくづく惜しい、つくづく惜しい」と聞こえてならない。


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