HOME:広田せい子のハーブガーデン

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ハバネロ色づく

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トウガラシの実りの季節がやってきた。

こんなに長い間、雨が降らないカリカリの夏を経験したことがなかったので、
観察しているとこれもまた面白い。

いわゆるピーマンやパプリカのように果肉の厚い種類は、水分を欲しがり、
水が切れると、表皮にさざ波のような小じわが出る。
テレビのCMなら、ヒアルロンサンとかコラーゲンの出番だろう。

反対に原種に近い小粒のものや、果皮の薄い品種などは乾燥してしまったものも多い。

上の写真は、数年前までギネスブックで辛さ世界一を誇っていたハバネロである。
比較的果皮が厚いほうだが、ランタン型の形といい、
つやつやと照り輝く色艶といい、見た目にもひじょうに魅力的だ。

この猛暑で色づきは早く、辛味も例年よりはさらに強いようである。
「ようである」と、他人事のように書いたのは、一昨年の怖ろしい光景が忘れられないからだ。

あの夏は、工事関係の人たちが毎日出入りしていた。
10時と3時のお茶出しをするうちに、目立ちたがる職人さんがいることに気がついた。
彼は何事にも知ったかぶりをして、なぜか仲間に差をつけようとしている。

あの日も3時のお茶の用意をして、声をかけに行くと。
彼は庭のハバネロの実を手にしながら、若い職人さんの前で、
「これが暴君ハバネロでござい・・・」と口上を述べたとたん、ぱくっと口へ放りこんでしまった。

止めることも、もちろん説明をする間もない。
「あぁ、どうしよう」と思った次の瞬間、職人さんの顔から滝のよう汗が噴き出した。
スローモーションで撮影したかのように、汗が流れ出るのだ。

タオルで拭いても拭いても止まらない。
あそらく作業着の下も、同じように汗だく状態にちがいない。

氷水を持ってきたり、胃壁を荒さないようにと、牛乳を飲ませようとしたが、
そこでうろたえては男がすたる。
彼は何事もないようにふるまっている。
救急車を呼ぼうと思ったが、彼は「大丈夫です」と言い続ける。
救急車などに乗ったら、男の美学に反したと、一生悔んだことだろう。

あの後も平気な顔をして、仕事に来ていたのでほっとしたが、
いたづらに植物をもてあそぶなかれと、と教えられたような思いだった

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ハバネロの世界は、奥が深い。

このほかにもチョコレートやピーチ、クリーム、ホワイトなどカラフルな色と、
面白い形のバネロが、数えられないほどある。

これまで育てた中で選ぶなら、
私は涙の形をした小さな実を鈴なりにつける、ホワイトが好きだ。

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