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夫・広田尚敬の写真展

鉄道写真家の夫・広田尚敬は、ここのところスイスで撮影をしている。
昨日の午後、国際電話があったが、日本よりも何倍も若々しい声が伝わってきた。

帰国は6月28日(月曜日)の予定なので、そろそろ仕事を終えたか、
あるいは既にBAの機中の人となっているかもしれない。

成田からは自宅へ帰らずに、半蔵門にあるJCII(カメラ博物館)へ直行し、
翌29日(火曜日)から始まる写真展の、搬入と飾り付けに立ち会うことになっている。



彼にとって今年は特別な年だ。
1935年生まれのイノシシ坊やは、14歳から作家活動を始めたので、
今年でちょうど60周年になリ、これまで出版した本の数はとうに200冊を超えている。

有難いことに、各社の担当者は記念出版を企画していたが、いざ蓋を開けてみたら数が多く、
結局6社から7冊の本が出版された。
どちらを向いても不景気の風が吹きすさぶ中で、活字離れを起こしている読者を引きとめるすべもなく、
出版界は厳しい状況である。
暗い話ばかりなのに、各社が仲良く会議をしながら同じ写真家の本をそれぞれ個性的に作る・・・・。
こんな話は聞いたこともないそうだ。

60周年のうちの4分の3を共に暮らしてきた私は、彼の作品がどのようにして生まれ、
世の中にどのように認知されていったかのプロセスを、をつぶさに見てきた。
いつか書いてみたいテーマだが、展覧会の話に戻そう。

さて、7冊の本のうち2冊がモノクロームの作品だ。
「Fの時代」と「昭和34年2月北海道」の2冊だが、
展覧会ではこのバライタの原画を直に見ていただきたいと、夫は語る。
そして、「おそらく私にとって白と黒の作品展はこれが最後になるだろう」とも、言っていた。
感傷的な理由ではない。
モノクロームを正確に美しく焼ける人も、技術もすでに風前のともし火、なのだそうだ。
しかし、撮影したいものはまだまだある・・・・。

74年を経ても、夢と希望を信じ、実現している現役少年の作品を、どうかごらんください。



★ JCII 東京都千代田区一番町25番地 
  地下鉄半蔵門駅からすぐ近くで、イギリス大使館や村上開新堂も近い。

★ 2010年6月29日(火)~8月1日  10:00am~5:00pm 入場無料
  毎週月曜休館日。祭日の場合は開館。

★★★
    鉄道写真活動60周年記念
    広田尚敬氏講演会「SL~昭和34年とF~」

★ 日時  2010年8月3日(土)  14:00~16:00

★ 会場 千代田区一番町25番地 JCIIビル 6F 会議室

★ 参加費  300円 フォトサロン友の会、カメラ博物館友の会の会員は無料

★ 定員  100名 (お申込み先着順で、定員になりしだい締切)

★ 申し込み先  TEL 03-3261-0300 (JCIIフォトサロン)         

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