HOME:広田せい子のハーブガーデン

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お洒落なだまし絵

R9322127_convert_20100110162350.jpg

「すこし疲れたから、お茶でも飲んで一休みしない?」
夫と用事を済ませてから、久しぶりに元町に寄ってみた。

学生時代、横浜の元町といえばおしゃれな店が並ぶ憧れの場所だった。
フクゾウのタータンチェックのコートやブレザー、キタムラのハンドバッグなど、
いかにも湘南ファッションといった品を見るだけでも、わくわくしたものだった。
あれから数十年の時が流れ、今や地域差が無くなった。
地方の町でも元町に追い付き、追い越している所が多い。

この頃は、喫茶店が目に見えて少なくなった。
元町も同様で、「無」という看板を見つけた時は、嬉しかった。

2階にあるこの店はギャラリーも兼ねていて、
今季は貝殻から作ったルアーのコレクションを展示していた。
磨きだされたルアーの美しさもさる事ながら、原石に当たる貝がらの素晴らしさに目を奪われた。
白蝶貝、夜光貝、メキシコあわびなどなど、ボリュームのある貝ばかりだ。
ケーキとコーヒーのセットが運ばれてきた時は気付かなかったが、
レアチーズを食べ終わっても、皿にオリーブが残っている。
「変ねえ、オリーブを頼まないのに」
「・・・・・・・・」

よくよく見ると、スプーンに載せた2粒のオリーブがいかにも本物そっくりに描かれているではないか。
フランスの窯のようだが、こうした手法をフランスでは、トロンプ・ルイユという。
何んと懐かしい言葉だろう。
1990年、プロヴァンスの山奥のルシヨンという村へ、
建物に仕組まれたトロンプ・ルイユを見に行ったことを思い出した。
家の壁面を遠近法や色の濃淡などで、全く違う空間に仕上げてしまうテクニックは、
シュールレアリズムの表現法の一つだという。

あのときお世話になったハーブ研究家のヨーランドとモーリスは、今どうしているだろう。
クリスマスカードのやり取りは今でも続いてるが、今晩にでも電話をしてみよう。



HOME : TOP

Monthly

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。