HOME:広田せい子のハーブガーデン

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塩味のリンゴ漬け

昨日と同じYさんからの山形グルメに、珍しいものがあった。
それは塩味のりんごで、ビニールの袋には「りんご漬け」というラベルが貼ってある。

真空パックに入っているりんごの色は、クリーム色というか、ペールグリーンにも見える。
包丁を入れてみると透き通った果肉が現われ、
一口味わってみたら、今まで経験したことが無いしゃきっとした食感だ。
塩味といっても軽いもので、りんごを切ったときに変色を防ぐため、
塩水につけた時よりもちょっと塩からいかな?という程度だろうか。
それよりも、冷たく冷やしたこのりんごには、
後を引く妙な美味しさがある。
ほどよい酸味と上品な薄甘さ、そしてかすかな塩味が調和するミステリアスな味なのだ。

ところで、このりんごの品種はなんだろう。
黄色のりんごには王林、ゴールデンデリシャス、シナノゴールドなどがあるが、
どうも違うようだ。
どうしても知りたい。
そこで、ラベルに記してあった生産者のTさんに、電話でうかがってみた。

yamagatarinngo.jpg


驚いたことに、このりんごの正体はフジだった。
穏やかに話してくださるTさんによると、

「今はほとんど無袋なのでフジは赤くなるが、以前は途中まで袋をかけていた。
太陽光線を浴びないと着色しないから袋の中の若いりんごは、緑色から次第に黄色になる。
この頃、着色させるために袋を外すのだが、失敗することもある。
この落ちたりんごを利用したのが「りんご漬け」というわけだ。

この漬物は戦前からあったようで、
私が小さいときはサッカリンとかズルチンという人口甘味料を使って甘い味だった。
だが、使用禁止になってからは塩だけでりんごを漬けるけるようになった。

りんごの熟し加減と漬けるタイミングが合わないと、できあがりがまずい味になる。
だいたい10月6日から8日までの間に漬け込むと美味しくできる。
しかし、4~5ヶ月寝かせておいて、食べ始めるのが2月だからたいへんな話だ。
塩の割合は7パーセントで重石をきつくかけることがこつ。
小さいときは楽しみなおやつだったし、今は食後に食べるのが美味しい。
炬燵に当たって冷たいりんご漬けを食べるのは、最高だね」

あぁ、いいお話だった。
しみじみと話してくださるTさんから、幸せそうな雰囲気が伝わってくる。

りんごが結んでくれたご縁に感謝したい。

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