HOME:広田せい子のハーブガーデン

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命のかたち

野菜籠を整理していたら、
しわしわになったふがふがのダイダイが、隅っこに転がっていた。

使えないことはわかっていたが皮を剥いてみたら、
なにかが引っかかる感じがする。
明るい窓際へ持っていって、よくよく見ると、
しっかりとよりのかかった麻紐のような根がさのうを突き破り、
殻を破って緑色の双葉をのぞかせていた。

mikanndane.jpg

ここには、目に見える命のかたちがあった。
そして、「倒木更新」という言葉を、思い出した。

北の国ではエゾマツ、南の屋久島ではスギ、本州でもブナなどが例に挙げられるが、
親の樹は自ら倒れて森の中に陽の光があたる場所を作り、
自分の体を腐らせて子供の苗の養分となる。
子供のために親はわが身を犠牲にして、命を繋ぐのだ。

考えてみたら、人間も同じ。
子供のために身を粉にして働き、子供を一人前にしてから朽ちて倒れるのだ。
我が家の三人の息子たちも、親の手を離れて何とか生きていけるようになった。
それを幸せと思いながら、
後は思い残すことなく倒木となる運命なのだろうか。

ダイダイの親から栄養を摂っていた小さな命を見て、
しみじみと考え込んでいる。


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