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岐阜の薔薇は凄い

細長い箱が届いたのは、2月2日の朝だった。

玄関先で宅急便を受け取った夫が、「はい、コウベからお花が届いたよ」と、
居間まで持ってきてくれた。
「コウベからお花?誰からかしら」
わくわくしながら、箱の横に入っている「岐阜のバラ」と「神戸町のバラ」というロゴを見たとたん、
すぐにぴんと来た。

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「神戸と書いても岐阜県ではゴウドと読むのよ。
これは「ローズ・オブ・ローゼズ」の大野さんからだわ」
思ったとおり、世界の薔薇の代理店で有名な「ローズ・オブ・ローゼズ」代表の、
大野裕朗氏が贈ってくださったのだった。

大野さんとのおつきあいは長い。
およそ20年前になるだろうか、宮城県にあるやくらいガーデンのプロデュースをしたが、
当時はまだ代理店が無かったので個人輸入のルートで、
イギリスからオールドローズやイングリッシュローズを取り寄せていた。
ところがもうすでにルートを開いていた方が、大野さんだったのだ。
おおらかで、行動的で、少年のような茶目っ気のある大野さんとは気が合い、
その後、「NHK趣味の園芸フェスティバル」や、
岐阜県可児市の「花フェスタ記念公園」などのほか、かなりのコラボレイトをした。
そのなかで最も大きな仕事は、西武ドームの初夏の恒例イベントになった「国際ばらとガーデニングショー」の立ち上げと、3回目までの製作だった。


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箱の中には、色とりどりの豪華な薔薇が2ダースも入っていた。
早速大きなガラスの花器に活けて、窓際に飾った。
花は明るいところへ出て、ほっと一息ついているようにみえる。


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普通、花を褒める言葉として、美しい、きれいな、豪華な、やさしい、かわいいなどの形容詞を使うが、この薔薇には、偉い、凄い、立派な、強い、パワフルな、元気なという言葉と花丸をつけてあげたい。

花屋を経営している友達に、「いいお花とは何ぞや」と質問したことがあった。
そのとき彼女は即座に、「花保ちがいいもの」と答えた。
「いくらきれいな、そして珍しい花でも日保ちがしないと商品価値はゼロと同じよ」
この薔薇を飾っているうちに、彼女の言った意味がよく理解できた。
窓際から居間に場所を移して、これがちょうど2週間目の花だ。


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我が家へ来る道中で1日、薔薇を切って出すまで半日、を加算すると、もう16日も経っているのに、こんなにぴんぴんとしている。

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信じられますか? きれいだけでなく偉いとほめてあげたい。

この後、3日間ほど伊豆へ出かけ、帰宅してもまだまだしゃっきりで驚いている。
今朝、つまり20日+1.5日経過の写真を撮ったのだが、うまくパソコンに入らない。

もう一度トライしてみるので、ぜひこの薔薇の熟女振りを見てほしい。
いったいいつまで艶めいて咲き続けるのか、興味津々だ。
さすがプロの仕事は凄いなぁ、そして薔薇もすごい!!!

大野さん、ありがとう!!! 

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