芳樟のスプーン第一号
昨日は、賑やかな一日だった。
私の単行本担当者のHさんが、湘南からの帰り道に寄ってくださり、
久しぶりで積もる話に花を咲かせていると、飛び入りで長男の家族四人が来宅。
夕方には遠路はるばると高知から、素適な二人のお客様があった。
さて、高知から訪ねてくださったのは、
「アットイーズまるふく農園」の奥様、楠瀬朝子さんとお嬢さん。
ご主人と息子さんが市内でハーブ園を経営し、
朝子さんはハーブ料理教室を開いている、ハーバルファミリーだ。
それにしても、今まで聞いたこともない変わった店名ではないか。あらためてうかがうと、
「At easeとは英語で、「ごゆっくりどうぞ」という意味で、まるふくは屋号です。
どちらも、穏かで幸せなひと時を味わっていただけたらと思って、名付けたんですよ」
ハーブのご縁で楠瀬御夫妻と知り合って以来、何度となく土佐の高知を訪れる機会に恵まれた。
そのたびに感じるのは、みんなどうしてこんなに仲がよいのだろうと、羨らやましくなる。
もちろん、楠瀬御夫妻の暖かなお人柄によるものだが、
ハーブという摩訶不思議な磁石に吸い付けられるように人々が集まってくるのかもしれない。


「今日は、この前送っていただいた芳樟の樹で作ったスプーンを、
主人からことづかってきました」
居住まいを正して、朝子さんがおもむろに取り出したのは、
出来立てのほやほやのスプーンだった。
昨年の12月25日に記したように、
香料植物の芳樟を伐って出た枝を「まるふく農園」へ送ったところ、
スプーンになって里帰りをしたというわけである。
「主人はこの第一号を、せい子先生にぜひ「捧げたい」といっています。
どうぞお使いになってくださいね」と、朝子さん。
わぁ、うれしい!!! 思わず両手にいただいて香りを嗅ぐと、
かすかにレモンに似た香りがする。
見事にカーブを描いたスプーンはフォルムとして美しいばかりでなく、実に使いやすそうだ。
持ち手のところだけ樹皮を残してあるのは、アクセントと同時に、
おそらく手が滑らないようにという配慮に違いない。
ご主人は「なあに素人の手慰みですから」と謙遜なさるが、
農園の大きな月桂樹で、ご主人はこれまで数多くのクラフト作品を生み出してきている。
昨年は「夢のかけ箸大賞」を受賞されたと聞いた。
わが家の下の庭へ降りる途中に、マートル(銀梅花)のかなり大きな樹があった。
しかし、長男の家を新築するために、ほとんど枝を下ろしてしまった。
「今度はこのマートルをお送りして、何かに利用していただこうかナ」
もはやアマチュアではないご主人は、マートルの樹で何を作られるか、今から楽しみでならない。


昨日、こんなこともあろうかと、キッシュとチーズケーキに加えて、
リンゴのお菓子のタルトタタンも焼いておいてよかった。
昨年の12月10日に記した、ピンクレディーをつかってみたが、このりんごはすばらしい。
皮を剥かずに調理すると、やさしいピンク色のケーキになり、
程よい酸味と、火を通しても崩れない果肉、今までにない香りで、このお菓子には最適だ。
大人数の場合、お菓子類などは大きなままでテーブルにセットしておくと、
セルフサービスで遠慮なく切り分けてもらえるし、雰囲気が和んでうれしいものだ。
朝からスモークしていたベーコンが、夕方になってちょうど仕上がったのでお土産に差し上げた。
お口に合えばよいのだが・・・・。
私の単行本担当者のHさんが、湘南からの帰り道に寄ってくださり、
久しぶりで積もる話に花を咲かせていると、飛び入りで長男の家族四人が来宅。
夕方には遠路はるばると高知から、素適な二人のお客様があった。
さて、高知から訪ねてくださったのは、
「アットイーズまるふく農園」の奥様、楠瀬朝子さんとお嬢さん。
ご主人と息子さんが市内でハーブ園を経営し、
朝子さんはハーブ料理教室を開いている、ハーバルファミリーだ。
それにしても、今まで聞いたこともない変わった店名ではないか。あらためてうかがうと、
「At easeとは英語で、「ごゆっくりどうぞ」という意味で、まるふくは屋号です。
どちらも、穏かで幸せなひと時を味わっていただけたらと思って、名付けたんですよ」
ハーブのご縁で楠瀬御夫妻と知り合って以来、何度となく土佐の高知を訪れる機会に恵まれた。
そのたびに感じるのは、みんなどうしてこんなに仲がよいのだろうと、羨らやましくなる。
もちろん、楠瀬御夫妻の暖かなお人柄によるものだが、
ハーブという摩訶不思議な磁石に吸い付けられるように人々が集まってくるのかもしれない。


「今日は、この前送っていただいた芳樟の樹で作ったスプーンを、
主人からことづかってきました」
居住まいを正して、朝子さんがおもむろに取り出したのは、
出来立てのほやほやのスプーンだった。
昨年の12月25日に記したように、
香料植物の芳樟を伐って出た枝を「まるふく農園」へ送ったところ、
スプーンになって里帰りをしたというわけである。
「主人はこの第一号を、せい子先生にぜひ「捧げたい」といっています。
どうぞお使いになってくださいね」と、朝子さん。
わぁ、うれしい!!! 思わず両手にいただいて香りを嗅ぐと、
かすかにレモンに似た香りがする。
見事にカーブを描いたスプーンはフォルムとして美しいばかりでなく、実に使いやすそうだ。
持ち手のところだけ樹皮を残してあるのは、アクセントと同時に、
おそらく手が滑らないようにという配慮に違いない。
ご主人は「なあに素人の手慰みですから」と謙遜なさるが、
農園の大きな月桂樹で、ご主人はこれまで数多くのクラフト作品を生み出してきている。
昨年は「夢のかけ箸大賞」を受賞されたと聞いた。
わが家の下の庭へ降りる途中に、マートル(銀梅花)のかなり大きな樹があった。
しかし、長男の家を新築するために、ほとんど枝を下ろしてしまった。
「今度はこのマートルをお送りして、何かに利用していただこうかナ」
もはやアマチュアではないご主人は、マートルの樹で何を作られるか、今から楽しみでならない。


昨日、こんなこともあろうかと、キッシュとチーズケーキに加えて、
リンゴのお菓子のタルトタタンも焼いておいてよかった。
昨年の12月10日に記した、ピンクレディーをつかってみたが、このりんごはすばらしい。
皮を剥かずに調理すると、やさしいピンク色のケーキになり、
程よい酸味と、火を通しても崩れない果肉、今までにない香りで、このお菓子には最適だ。
大人数の場合、お菓子類などは大きなままでテーブルにセットしておくと、
セルフサービスで遠慮なく切り分けてもらえるし、雰囲気が和んでうれしいものだ。
朝からスモークしていたベーコンが、夕方になってちょうど仕上がったのでお土産に差し上げた。
お口に合えばよいのだが・・・・。