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HOME:広田せい子のハーブガーデン

続・夏の終わりの薔薇

名残りの薔薇の中から・・・



Charles Rennie Mackintoch (チャールス・レニー・マッキントッシュ)

ライラックピンクから青みを帯びたモーブまで、花の色がうつろう
イングリッシュローズ。
薄い花びらをふっくら重ねたロマンチックな花容は、
ほかの薔薇にはない魅力を秘めている




Lavender Dream (ラベンダー・ドリーム)

初夏から秋まで咲き続けるプロカンベント・ローズ。
一重と半八重がミックスした小輪房咲きで、何んともいえないほど愛らしい。紫を潜ませたピンク色の花弁に金色の蘂が印象的で、トワイライトタイムの花の色はブルーを帯びる。




Heritage (ヘリテイジ)

このイングリッシュローズの名花は、デビット・オースチンによる1984年の作出。
淡いアプリコットピンクに魅せられる愛好者は多く、旧家の奥様を思わせる端正なカップ咲きの花は、散りぎわもまた美しい。
しかし、この写真は「素ッピンの顔で、普段着のままくつろいでいる若奥様」といった感じだ。
寒くなると元気が出るらしく、昨年は正月を過ぎてもまだ咲いていた。




Old brush pink (オールド・ブラッシュ・ピンク)

いかにも薔薇らしい強い香りの、オールドローズ。
いつでも咲いていることから、原産地の中国では長春花や恒春花とよばれ、
日本では庚申薔薇とも・・・。
わが家では2月を除いて、毎月咲いている。




Souv.de la Malmaison (スブニール・ド・ラ・マルメゾン)

パリ郊外にあるマルメゾンには、ナポレオン1世の皇后ジョセフィーヌが作った薔薇園がある。
「マルメゾンの思い出」と名づけられたこの薔薇は、ブルボン系の代表種で、花弁の多い花も、強い芳香も群を抜いて素晴らしい。
コロンとした球形のつぼみがほどけ、
平咲きからクオーターロゼットになる初夏の開花期は、
ちょうど梅雨とぶつかり、かたく畳んだ花びらが開ききれないで、落ちてしまうことが多い。
しかし、今頃から冬にかけては次々に花色の濃い見事な花を咲かせるので、
期待している。

   *       *       *       *

例年よりも貧弱な薔薇なのに、人前にこうしてアップするのは、
やはり親馬鹿なのだろう。
息子たちが巣立ったあとは、ハーブも薔薇も草花も、
金魚から野良の猫ちゃんまで、みんな子供のように思えてならない。

だから、ママさんは今日も忙しい、忙しい・・・。


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