HOME:広田せい子のハーブガーデン

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硬くて甘いピンクの桃

18歳から、東京に住むようになった。
この広い大きな街には、何でもありそうに思えた。
私の生まれた福島市は、フルーツ天国で柑橘系以外は何でもできる。特に桃の美味しさは格別で、夏休みの帰省時には生家でたくさん食べて来るのを楽しみにしていた。
私が好きな桃はピンク色の中型のサイズで、果肉が硬いうちに食べるのが最高だ。白くてつやのある桃に歯を当てると、パキッと口の中ではじけ、桃のジュースが咽をを通る・・・。
「大久保」というこの桃は、オールドファッションでもうないのだろうか。私が硬い桃にこだわる原点はここにある。

自立した20歳の夏は一つ勉強をした。
「硬い桃ありますか」と八百屋で聞くと、馬鹿にしたような態度で、
「うちにはそんな安物の桃なんて置いてないよ。失礼しちゃうねえ、まったく」と、何か不吉なものでも見たような、剣幕だ。
何軒もまわって聞いても、桃は岡山の水蜜が一番で、皮がひとりでに剥けるほど柔らかい白鳳などが、贈答用に麗々しく飾られていた。





あれから40数年。大げさだが、ついに幻の桃を発見した。
しかも山の家へ行く途中にあったのだから、今まで誰も気づかなかったのが
不思議だ。

きっかけは、青リンゴの「ブラムリーファンクラブ」のブログで、ファンとしてLinksしていた「八ヶ岳南麓より」のDiaryにあった。そこには硬い桃の「おどろき」で悪戦苦闘している姿が、綴られていた。
桃といえばぷよぷよの果肉で、皮が手で剥けないのは桃にあらずという概念が人々の頭の中に刷り込まれている。こうした先入観や地域性の葛藤などと戦いながら、桃の世話をしている女性がいた。しかも彼女は園主ではない。この猛暑の中を、縁もゆかりもないお年寄りのために、果樹園のボランティアをしているのだ。
想いは深い。せっかく実った自然の恵みを無駄にしたくないことと、一人でも多くの人に「おどろき」という桃をわかってほしいという気持ちが、ひしひしと伝わってくる。

それよりもこのミーシャさんは、何と私の知人だった。私が関係しているRHSJ〈英国王立園芸協会日本支部)のキッチンガーデンクラブのメンバーで、とても熱心な方だ。
早速注文して送っていただいたのが、なつかしの硬い桃。予想に反して、「おどろき」は立派な桃で、大型。果肉はきめが細かくパリッとした歯ざわりが心地よい。それに何と奇麗な桃の色だろう。皮を剥かずにそのまま食べるには、よく洗うのだが、短い産毛がつるりと取れてしまうのも嬉しい。果肉の色もほんのりピンク色だが、追熟させるともう少し濃い色になるそうだ。
「おどろき」とは、最初ずいぶん大胆なネーミングだと思ったが、ぴったりの名前のように思えてきた。おそらく、「おどろき桃の木、山椒の木」から発想したのだろうが、嬉しい驚きがまだまだありそうだ。

ブラムリーファンクラブ   http://blog.livedoor.jp/apple5555

八ヶ岳南麓より  http://plaza.rakuten.co.jp/cottagegarden/

ミーシャさんの連絡先    mwsyq098@yahoo.co.jp



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