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ハバネロの花咲いて

今年の春にタネから育てたトウガラシが開花し、愛らしい実をつけ始めたのは7月の半ば頃だった。
一見したところ、このぽてッとした幼い果実がどんな氏素性か、見当もつかないことだろう。
日ごとにランタン型の果実が大きさを増して、9月初旬から11月にかけてオレンジ色に実る。


生まれはメキシコのユカタン半島。
名前はHabanero 。スペイン語なので正しくはアバネロだが、ハバネロの方がよく知られている。意味は“from Habana”。
そう、世界で一番辛いトウガラシとしてギネスブックに載るほど、世界的に有名になったのがこれだ。

ところで、某社ではこの名をもじって、「暴君ハバネロ」というキャラクターの激辛ラーメンを作っているが、いかがなものか。
年代も地理的にも、増してや内容もまるで一致点がないもの同士を、ネロという単語だけでイメージを転嫁すると言う乱暴なネーミングに、いささか腹が立つのは私だけだろうか。何も知らない小さな子供たちには、歴史上のネロがどんな形で、刷り込まれていくのだろうか。





連日の暑さで、見る見るうちにハバネロの果実がふっくらとしてきた。
色づき始めるのは、もうすぐだろう。
ハバネロといえばオレンジ色が有名だが、真紅の‘レッドサビーナ’やチョコレート、白、ピーチなどの色の品種を、栽培したことがある。
それぞれに面白い形で、特にチョコレート色の果実が枝もたわわに実る大株と、小粒の白い果実が花のように見える品種は素晴らしかった。

ひじょうに強い辛さは毒に通じるので、気をつけている。
それよりもハバネロの魅力はあの香りにある。
よく物の本には、オレンジ系の柑橘類の香りがすると出ている。しかし、私には燻製に似たようなスモーキィーなフレイバーが感じられるのだが。

香りを確かめられる日も、そう遠くはない。


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