HOME:広田せい子のハーブガーデン

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将校夫人のニオイスミレ

今日は小春日和で、日差しも風も優しい。

ブランチを済ませ、
雨上がりの庭へ出ると、黒い土のうえに、こぼれダネから発芽した小さな緑があちこちに生えている。
ヤグルマソウ、ワスレナグサ、スイートロケット、ヴィオラ ・ “ジョニー・ジャンプ・アップ” 、アリッサムなどなど、
よい苗が出来ているから、寒くならないうちに定植しなければ・・・。

やりかけのバラの剪定を続けようとして、近道になるニオイスミレのコーナーを通ったら、
かすかに甘い香りがした。
「もしかして・・・・・」と、スミレの葉の茂みを指でかき分けてみると、

「あ、咲いている!」

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                                  2015 / 3 /18  撮影

今年最初のニオイスミレを、3輪だけ見つけることができた。
白、ピンクの濃淡、紫の濃淡、赤紫、クリーム、オレンジなどニオイスミレの花色はいろいろあるが、
青みを帯びたこの紫の花は、華やかなエレガンスを感じさせてくれる。
晩秋から早春まで咲き続けるこのスミレの正式の名前は知らないが、
私は「将校夫人のニオイスミレ」とよんでいる。

というのは、戦後、アメリカの進駐軍が日本に駐留していた頃、
同行してきた将校夫人のコサージュを作るために、
東京の花屋がニオイスミレの苗を外国から取り寄せたのだという。
胸元を飾るコサージュに適した条件は、花色が美しく、花も大きめで、茎が長いことがあげられるそうだが、
回り回って我が家へやってきたこのニオイスミレは、上記の3条件を確かに満たしていた。

開戦から8日後の1941年12月16日に生まれた私は、来月で75歳になる。
70年前に日本へ伝わったといわれるニオイスミレを育てて、30年近くになった。
果たしてこの言い伝えが本当か、この花が正しく該当するのか、私にはわからない。
しかし、花のご縁を信じて大切に育てていこうと思う。


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3輪だけ見つけた「将校夫人のニオイスミレ」は、まだ茎が短くてコサージュには無理のようだ。
咲き始めたばかりのワスレナグサとミニバラをお供に、
ガラスのペンダントに活けて胸元に飾ってみた。

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「婦人の友」の12月号に

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70歳を過ぎたころから、そろそろ身辺整理をしなくてはと思うようになった。

なにしろ、モノに対する愛着が人一倍強く、我ながらつくづくあきれてしまう。
とは言いながらも、そんな自分を嫌いではないのだから、困ったものだ。

本人はコレクションのつもりでも、他人から見たら「ため込む」ようにみえるらしい。
これまで「ため込んだもの」をざっと挙げてみよう。
布、糸、紙、リボン、ボタン、色鉛筆、本、タネ、和ガラス etc.etc.

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例えば布の場合、その量は半端ではない。
絵柄に惹かれて、手触りが気に入り、シリーズを揃え、ノスタルジーに酔い・・・・・・・、
気が付いたら大変な数になっていた。
それでも処分する気はさらさらなく、整理するつもりでパンドラの箱を開けると、
再び布の魅力に溺れ、ますます「捨てられない病」は悪化していく。

習ったわけではないのに、縫物が大好きで、
長い間自分の洋服や子供が着るものは手作りをしていた。
仕事で忙しくなっても、小さいものを何か作っていると心が落ち着くので、
針箱をしまい込むことはなかった。

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先日、思いがけない電話をいただいた。

数年前、「婦人の友」に執筆をしていた時、
家にあった小さな布で作ったものが、訪ねて見えた編集者の目に止まっていたらしく、
同誌の編集長からの依頼があった。

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テーマは「布をつくりかえて、最後まで、活かす」。

掲載されたのは、以前に作ったものだが、
とても簡単なものからちょっと大作、まで4ページにまとめていただいた。
興味のある方は、
「婦人の友」12月号をごらんください。



「あぁ、これまで作ってきたものを、捨てないでいてよかったわ」

北欧の友に贈ったスパイシーなブーケ

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友人のアグネータ・フロックさんは、スエーデン生まれの切り絵作家だ。

彼女の指と鋏から生まれるアートは、
誰にも真似のできない独特の世界観に満ちている。
野に咲く草花や森に住む魔物たち、小さな生き物、古代神話に登場する美女にヒーローなどなど、
作品を眺めながら、
夢が覚めないようにと希いつつも、いつまでも溺れていたいような別世界で遊ばせてもらえるのだ。
2013年にスエーデンを訪れた時は、緑に囲まれた彼女のアトリエに滞在して、
のんびりと過ごした日々が懐かしい。

2002年に日本で最初の個展を開いて以来、
好評を博したNHKのBS放送によるドキュメント番組と相まって、
彼女のファンの数は年を追うごとに増えていった。
展覧会はもう何回目になるだろうか。
今年の秋も玉川の高島屋で、
彼女の大学時代に専攻したテキスタイルの作品展示を含めた、
大々的なエキジビションが開催された。

初日から数日後、
日本料理で名高い「たん熊」に夫婦同士の席を設け、
京懐石をいただきながら、楽しい話に花が咲いた。
特に彼女の御主人のパールさんと夫の尚敬は、
旧交を温める話題が絶えず、懐かしそうだった

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花といえば、当日プレゼントしたのがこのブーケだ。
今年は天候不順で、残念ながら庭に咲く花の種類も少ない。
幸いにも、香りのよい葉がたくさんあるので、
スパイシーな香りのするタッジーマッジーを作ってみた。

芳醇な香りのクラシックなバラをセンターに置き、
周りに彩りとして配置したのはサルビア・アズレウス、プランパゴ、セロシア、
セイヨウニンジンボクのプルプレア、ローズヒップ、タイバジルにイネ科の牧草など。

外周は、いずれも強い芳香のハーブやスパイスを使い、
ローズゼラニューム、カルダモン、シナモン、ジンジャー、ベイリーフの葉でまとめた。

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スエーデンの人々はカルダモンがお気に入りで、
紅茶やコーヒーに混ぜて飲むことが多い。
このことを思い出して、庭のカルダモンの葉先を使ってみたら、
案の定、このエキゾチックな香りを気に入ってくれたたようで、
「疲れが取れるように、今夜はベッドサイドに置くわ」と、嬉しそうな笑顔が心に残った。
様々な国の植物の香気が枕元で混じり溶け合い、溶け合って、
彼女に深い眠りをもたらしたにちがいない。

11月8日にアグネータさんはスエーデンへ帰国した。

「大好きな日本」と口癖のように言っていた彼女は、次回はどのような世界を見せてくれるのか。
どんなところにインスパイアされたのだろうか、

そろそろメイルが届く頃だ。

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