ぼくたちのサクラハウス
2月の27日にアップした写真の河津桜は、
目まぐるしく変わる天候にもかかわらず、一か月を過ぎたのにまだ咲いている。

桜の樹の方角から聞こえてくる子どもたちの元気な声も、
日に日に増えてきた。
窓の下に展開する子供たちの遊びを見ていると、少年たちは家作りが大好きだ。
段ボールは近くのホームセンターからでも拾ってきたのだろうか、
ブロックやら大きな石などを集めては、何やら作っている。
イギリスやアメリカでは、Tree house といって樹上に小さな家を作るスタイルがある。
これは子どもの単なる遊びではなく、れっきとした大人の芸術的な趣味だそうだが、
樹木と住まいとの関係は、太古の時代から人間の頭脳にインプットされてきたのだろうか。
少年たちも樹上ならぬ樹下にせっせと「おうち」を作っている。
ある時はママに撤去を命じられて、泣く泣く片付けをしたり、
風に吹き飛ばされるアクシデントがあっても、段ボール一個から再スタートするたくましさだ。
ある夕方、うす暗くなっても残っている彼らのことが気になって、階段を降りていくと、
大きな段ボールの中から出ている三人の坊主頭が見えた。
黄昏の空を背景ににシルエットとなって浮かぶ子どもたち・・・・。
全員寄り添って眠っているゼスチュアなのだろうか、それとも?
私にはなぜか仲よし兄弟のように見えた。

今日は春の嵐。
あらあら、せっかく増築した「おうち」が、大変なことに・・・・・。