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カラマンシ―を飾ってみたら

「あのオレンジ色の実は何かしら」
「柚子でもないし、蜜柑にしては形が丸いし・・・・」

ガレージ横の擁壁の上に植えたカラマンシ―の果実を見上げながら
話している奥さんたちの声が聞こえてきた。

話題になっていたのは、、
フィィリピンを初めとする東南アジアの人たちが、料理によく使うカラマンシ―だ。
1年中花と実をつけているので、中国では四季橘という。

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形はまん丸、大きさはピンポン玉よりもやや大きめで、
さわやかな酸味のジュースがたっぷり絞ることが出来る。
我が家では毎朝1個のカラマンシ-を取ってきて、二人の紅茶に入れているが、
十分すぎる量の果汁なのが嬉しい。
果汁とはちみつに、お湯を加えたホットドリンクス、
氷を入れたサマードリンクスは1年中飲んでも飽きない。
夫は、焼酎のお湯割りに入れてご満悦だ。

料理に使う酢の代りにもなるし、
レモンケーキやゼリーなどにも役に立つ。


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午後から急に寒くなってきたと思ったら、
明日は雪になるという。
そうだ、
収穫したカラマンシ―をストックルームにしまわずに、
バスケットに入れて、見えるところに飾ることにしよう。

小さな太陽のようなカラマンシ-は、
不思議なオーラを放ちながら、心を晴れやかにしてくれる。


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たった2枝切っただけなのに、この数だ。
オレンジ色の魔法をかけられたのか、
いつの間にか幸せ気分・に・・・・。

あれもマフラー、これもマフラー

どういうわけか、じっとしていると怠けているような気がする。
「もういい年なのだから、疲れ過ぎは禁物。何かするときは休み休みしなければ」
とは思っていても、剪定ばさみや移植ごてを持たない日はない。

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そんな時、編み物をしていると気持ちが落ち着く。
一目一目を注意深く編むにつれて、成果というか編んだ結果を目でとらえることが出来、
少しずつ形となっていくのが嬉しい。


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ところが、今年の編み物は形になっていない。
魔法の色遣いとも言えるNOROの毛糸に魅せられて、最初はセーターを編むつもりだった。
ゲージを取るためにメリヤス編みをしてみたら、
段染めの面白さにすっかりはまってしまった。
ただ素直に編んでいるだけで、思いがけない色の組み合わせが次々と現れてくる。
こうなると、模様編みもいらない、増し目も減らし目もしたくない・・・・・。
時々、もしかして私ってゲージツカかもしれないなんて思うほど、
世にも美しい編み物が指先から生まれてくるのだ。


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あまりの楽しさに一玉分をただそのまま編んでいたら、
細長いひも状のものになってしまった。
「そうねえ、マフラーに使えるわ」ということになったのはいいけれど、
この冬は同じ理由から、マフラーが3枚もできてしまった。


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アぁ、これもマフラー、あれもマフラー、とほほ・・・、
と嘆いて見せたが、内心は二ッコニコ。


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ありがたいことに毛糸はまだまだあるし、春はまだ遠い。

すみれが丘を夢見て  ①

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カラカラに乾燥していた庭に恵みの雨が降ったのは、1週間前のことだった。
雨が降る前に、ニオイスミレのコーナーの込み合っている場所から小さな株を抜き、
消えてしまった場所に植え足す作業をしておいたのが、
どうやらうまく根付いたようだ。
その証拠に、かぶせておいた落ち葉の間から、元気そうな緑が見えている。


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スミレたちの住処は、ハコネサンショウバラの根もとからコウシンバラの茂みに続く小道の両側で、
3月末になるとこの辺りはえも言われぬ香りに包まれる。、

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2年前の記録をお見せしよう。
これはまだ咲き始めのメンバーだが、最盛期にはおよそ40種類のニオイスミレが花を競う。
ちょっと腰をかがめて花を摘み、ハンカチに広げればこんな感じに・・・・。


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ニオイスミレとムードが合いそうな花を切って並べてみたら、華やかな雰囲気の花束もできた。
さて、今年はどのような楽しみ方をしようか。
今の所は、毎日水彩で絵を描いてみようと思っている。

                                        続く
                   

ミニバラの魅力を再認識


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各地で雪の被害が続出している。
私が住む横浜では、元旦の昼前に小雪がちらつき、
午後まで降ったが、すぐに消えてしまった。

今日も日中は風もなく暖かなガーデニング日よりだったので、バラの剪定を行った。
ハーブとバラの組み合わせはとてもよくマッチする。
凝り性の私はだんだん増やしていった結果、
恐ろしい数のバラとなってしまった。

バラはスペースを取るので植え場所に困るもの。
しかし、ミニバラを花壇の縁どりに使ってみたら、われながらかなりうまく整理できたと思う。

ミニバラといえば、、鮮やかな色で剣弁高芯型の造花のような花をイメージしやすいが、
写真のようにロマンチックな色や形の品種も出回っている。

何よりも嬉しいのは、花束を作るときに庭の花と合わせやすいことだ。
クロタネソウ(ニゲラ)やゲラニューム、カモミール、ヤグルマギク、ビオラ、プリムラ、
オルレヤ、ダイアンサス、デイジーなどと、
ナチュラル感覚で合わせるとこんな感じになる。

かえって、デルバールやギヨーの華やかな巨大輪のバラには、「ノー、サンキュー」。
魅力を感じなくなってしまったのだ。


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さぁ、春まで3カ月。
今年もよい香りのする美しい庭を目指して、がんばりましょう。

なお、この写真は2011年6月1日に撮影したものだが、
同6月5日のブログもよかったらどうぞ。

2種類の羊

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明けまして、おめでとうございます。
今年も皆様にとって、幸多き年となりますように・・・・。

さて、今年の干支は羊だ。
正月を寿ぐ縁起物として、居間のテーブルに2種類
の羊を飾ってみたが、
見れば見るほどユニークな羊jさんたちで、思わず独り笑いをしてしまう。

両方とも友人から頂いたもので、
真っ白なボデイにコバルトブルーのアクセントが利いている伏見人形は、京都のTさんから。
伏見人形は、数ある日本の土人形の原型とも言われるようだが、
今ではこの丹嘉という店だけが伝統を受け継いでいると聞いた。

毎年暮れに届くTさんからのプレゼントには、
素朴な郷土人形どころか、どきっとするほどモダンな意匠が光っていたり、
ほっと心が安らぐ何かがある。

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この羊は、くるりと後方へ巻いた太い角と、膝を折って座ったひずめの大胆な色遣いに特徴がある。。
それにも増して顔の表情が羊とは思われず、スーっと細く引いた口髭といい、金色に輝く妖しげな瞳といい、
狐にそっくりなのだ!
やはり、伏見稲荷の流れだからこういう絵付けになったのだろうか。

これは私の推測だが、伏見人形が出来た江戸時代の職人たちは、
羊を見たことがなかったのにちがいない。

調べてみると、奈良や平安時代に朝貢品として羊が渡来した記録があるが、それ以後は見当たらない。
其の後、舶来の羅紗に興味を抱いた武将のために飼育を試みるも、高温多湿の日本の気候では、
文字通り密に生えた羊毛をもつ羊は病気になりやすく、
失敗に終わったとある。

明治以降は軍用の毛布などを国産化するためにさまざまな品種を導入している。
けれども、伏見人形に残されているこの羊の顔は、
江戸時代の絵師たちがいまだ見たこともない虎や象、ライオン(獅子)などを描いたのと同様に、
想像から生まれたものではないだろうか。


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こちらの羊は、
スエーデンの切り紙作家 アグネータ・フロッグさんからいただいた作品である。
茶色い2枚の紙を重ねて二つに折り、
彼女の魔法で小さな紙に鋏で命を吹き込ムと、4頭の羊が生まれた。

「これは来年の干支よ」と、プレゼントされたのだが、よくよく見ると羊にはあんまり似ていない。
むしろ狼とか猪といったほうが似ているかもしれない。

しかし、もしかしたら、アグネータさんの考えている羊と、
私のイメージしている羊とはもともと異なっている可能性ガあってっも、不思議ではない。

というのは、羊のことを調べ始めてみたら、奥の深いことにまず驚かされた。
歴史の中で羊と人間のかかわりあい、気候風土と固有の品種、用途別の品種改良、などのほか
宗教や食文化、産業と暮らしの手仕事などなど、
興味深い項目がたくさんある。

特に北欧の羊は大陸と隔絶された環境にあったため、品種の交雑がなく
バイキングが持ち込んだアイスランディック種という固有の羊が今なお多く残っているとか。
また、羊の毛の色はさまざまで、茶色などは珍しくないようだ。

こうしてみると自分の数少ない情報だけで物事を判断してはいけないことが、よくわかってくる。
73歳になって気づいたのは遅すぎるが、気づかないよりはましというもの。

いいきっかけだから、羊について時間をかけて勉強してみようかな・・・・・。



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