夫・広田尚敬の写真展 今日から開催

先ほど、夫から電話があった。
「お早う」の挨拶も無しに、開口一番、私がたずねたのは「どう? うまくいってる?」だった。
「あぁ、準備万端パーフェクトだ。スタッフたちもよく働いてくれたよ」
と語る元気そうな声に、まずはひと安心・・・・・。
これまで何度も彼は作品展を開いてきたが、今回の気の入れようは前例がなかった。
猛暑の夏の日、部屋に籠りきりでフィルムの山からの選び出し、
度重なる打ち合わせ、同時出版される本の印刷立会、色校正、額装チェック・・・・・。
昨日は搬入のために船橋にある会場へ出かけたものの、テレビの生出演で夕方東京のスタジオへ。
再び会場へ帰って仕上がり具合の点検をし、泊まり込みになったのだった。
夫・広田尚敬は、幼少のころから鉄道が好きで好きで、父から借りたカメラで写真に収めるようになった。
高校時代にアメリカの写真誌の表紙に抜擢。大学卒業後就職をしたがフリーになり、
彼独特の技法と信念でひたすら撮り続け、この道60数年になる。
今でこそ「鉄道カメラマン」「鉄道ファン」という言葉は普通名詞として認識されるようになったが、
これも彼の足跡から生まれたと言われている。

「鉄道ものがたり」と題した今回の展覧会は、
彼がこれまで撮影した膨大な作品群の中から国内の作品約200点を抜粋したものである。
内容は、「永遠の蒸気機関車」、「蒸気機関車を追って」、「ぼくと鉄道」、「鉄道のくに」の4章で構成。
どの写真からも、観る人と鉄道との接点というか、
それぞれの思い出の中に秘められたある種の歴史が感じられるのではないだろうか。
暮れのあわただしい時期と重なって恐縮ですが、お運びいただけましたら幸いです。
帰り道は、きっと心が暖かく感じられることでしょう。
広田尚敬 写真展
鉄道ものがたり
期日 12月20日―30日 場所 東武百貨店船橋店 6階イベントプラザ
時間 午前10時―午後7時30分
ギャラリートークショウ &サイン会
12月20日(土)、 27日(土) 午前11時ー午後2時 (各回約30分)
船橋 東武 TEL(代〕047-425-2211 http://www.tobu-dept.jp